また菅原道真と言えば梅と縁が深い。
「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と道真公が詠んだ歌の梅は、彼を慕い一夜のうちに京から太宰府まで飛んだと伝説は語る。
防府天満宮も例にもれず境内には多くの梅が実をつける。
「テレビでちょうど防府天満宮で恒例の梅ちぎりが始まったって言っていたよ」とパパ。
「梅ちぎりって何だ?」
「さあ・・」
「だいいち季節はずれなんじゃあ・・」と、梅と聞いて花が咲く時期を思い浮かべた私は言う。
「いや、ちょうど今が旬なんじゃない?」と、梅と言えば梅の実を思い浮かべるパパは言う。
ちなみに梅ちぎりというのは、境内の1100本ほどの梅の木に実った梅を天満宮の婦人会や関係の幼稚園園児たちが梅を捥ぐ行事のことで、この日もはしごを掛けて作業している女性たちがいた。
並ばないと参拝もできなかった太宰府天満宮と比べれば、楼門前も拝殿周辺もとても空いている。ほとんど人がいないと言ってよい。
でもやっぱり学問の神様だから、合格祈願にお参りする人が多く、お守りや鉢巻などのグッズもそれ専用のものが目についた。
我が家も防府天満宮に参拝に来たのはひとえに受験生である長女の合格祈願(+次女の成績向上)。
天神様、どうかよろしくお願い申し上げます。