五重塔を見上げて今度は石段を下り、通称清盛通りと呼ばれる表参道からフェリー乗り場に戻る。
参道に入ると頭上には蛇腹の日よけがずらっと掛かっていて、行きに見た商店街のロープの使い道が判った。
土産物屋には紅葉饅頭を扱うところが多く、それを見てようやく、ああそうだ、ここは山口県じゃなくて広島県だと改めて感じた。
紅葉饅頭の次に目立つのは木杓子。
これは宮島町の伝統工芸品で、商店街の途中には長さ7.7mの大杓子も展示されている。
商店街の突き当りを左に曲がると、行きにも通った海岸沿い。
行きに店の前に陣取っていた鹿は、まだ同じ場所にいた。
お店の人が開店準備のためにドアを拭いていたが、逃げるどころかほとんどぴったりくっついている。
やっぱりこのお店が開くのを待っているのかも。
さらにフェリー乗り場の近くまで戻ると、行きにテントで農産物か何かを販売していたそこは、もう売り切れたのか店じまいして、椅子など既に畳んであったが、鹿が二匹ぐらいテントの中に入って首を伸ばしている。
何をしたいのかというと、ここで買って後で荷物を取りに来るらしいお客さんのために、袋詰めした食べ物がテントの梁からぶらさげてあるのだ。これを狙っているらしい。
宮島の鹿は好き放題してるなぁ。