秋吉台は写真で見たとおりだった。
樹木のほとんどないゆるやかな丘が連なっていて、その丘のそこら中にぽこぽこと白っぽい岩が顔を出している。
遠目には、もののけ姫の「こだま」が大量に潜んでいるみたいな感じ。
おのおのの岩は石灰岩でできていて、つるつるではなくぎざぎざして見える。
それが180度見回す限り続いている景色。
カルストというのは石灰岩など水に溶けやすい岩石でできた土地が浸食されて作り上げられる地形を言う。
これが地下に溶け出すと鍾乳洞のような形を作る。
秋吉台は古代のサンゴ礁が作り上げた景観であり、その下には日本最大規模の鍾乳洞、秋芳洞が伸びている。
ところで私は秋吉台のいくつもの丘に樹木が無くて草ばかりなのを、てっきり木が育ちにくい環境なのかと思っていたがこれは間違いで、牧草地として利用するために樹木は人為的に排除されていたのだった。
駐車場を見つけたので、車を停めてゆっくりあたりを見回してみた。
駐車場の表示板によるとここは長者ヶ森というところに近い場所のようだ。
望遠レンズで見ると人影が見えた。秋吉台の遊歩道があるのだろう。
次はいよいよ秋芳洞に入るつもり。
秋吉台には秋芳洞の他にも大正洞や景清洞といった鍾乳洞・洞窟があるが、初山口としてはやっぱりメジャーな秋芳洞に入ってみたいと思う。