市街地に移動する前に海岸に出てみた。
ゆるい弧を描いた菊ヶ浜からはちょうど均整のとれた指月山と萩城の石垣が見える。
沖合には島影も見え、浜辺は釣りをしている人や散歩をしている人の姿もあった。
ここから陸地側に道路を渡ればすぐに重要伝統的建造物群保存地区に入る。
時代劇に出てきそうな瓦屋根の付いた白い塀がどこまでも続く。
塀は時代がかっているが、塀の内側の建物は普通の住宅であることも多い。
萩は江戸時代に於いて長州藩の城下町として発展した。
その後幕末には、吉田松陰が私塾 松下村塾を起し、桂小五郎、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文といった明治維新の立役者たちを教育した。
地理的には日本海に面し、橋本川と橋本川が分岐した松本川の三角州に中心部がある。
周囲を山に囲まれていることから、陸上の交通の便はあまりよくない。
三角州の西側、海に突き出した指月山には毛利元就の築いた萩城跡があり、旧市街地にはなまこ壁や石垣の続く武家屋敷や博物館、萩焼の店、町家を利用したカフェなどが点在する。
観光客数はこのところ減少していたというが、今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は萩が舞台(今一つ人気低迷しているようだが)。世界遺産登録間近(訪問時はまだ勧告だけで決定していなかった)。
ちょうど話題になっている観光地なわけだ。