絵になるなぁと思いながらあちこちにカメラを向けて撮影して、何となく萩博物館前まで来た。
博物館には入るつもりが無かったので、堀内鍵曲を目指して歩く。
堀内というのは旧市街の西側エリアの地名で、鍵曲(かいまがり)というのは塀を高くした直角の迷路状の通りのことで、侵入者を防ぐ目的で作られた。
ちょうど季節がら、このあたりで沢山実る夏みかんも見られるはずだ。
夏みかん夏みかんと探すと意外と見つからない。
萩にとって夏みかんは救世主的な農産物だった。長州藩の中心が萩から山口に移った後、残された士族の生活の糧となったのが夏みかん栽培だった。
ナイジェルさんからも萩の塀と夏みかんでフォトジェニックな一枚が狙えると聞いていたので、夏みかんを探したのだが、見つけても塀から離れていたり、いまいちいい感じの実がなっていなかったり。
やっと見つけた場所はやっぱり堀内鍵曲だった。
パパが指差す。なかなかわざとらしいところに生っているじゃないかって。
わざとらしいは余計。
とりあえず横から下からいろいろなアングルで撮ってみた。
腕がいまいちだと、せっかくの夏みかんも活かせないなぁ。ふーっ。
帰り道、長い塀があって門のところを見たら学校だった。県立萩高校。
門や門から見える建物がそのまんま文化財みたい。かっこいいな。