礼湯までは本当にすぐだった。
バリアフリーを意識して建てられたという建物は、恩湯よりは新しいようで、外側はそうでもないが内部は随分と綺麗で効率的に作られている。休憩室や、脱衣所のベビーベッドも完備。
坂の下の恩湯とは源泉が違うが、両方とも長門湯本温泉の泉源に建てられているようだ。
恩湯に比べてずっと空いている。
脱衣所も浴室も真新しい感じ。浴室の板張りの部分は少し黒ずんでいるが、他は清掃やメンテナンスが行き届いているからかかなり綺麗だ。
浴槽の縁は御影石。壁は下の方が大きめのタイル、上の方と天井は板張り。
お湯は恩湯より熱いがそれでもぬるめ。
何故か浴室全体にフィンランドサウナとか桧チップを連想するにおいが漂っている。
するするする手触りは恩湯より弱めだけど、一応ある。
そして恩湯よりすぐにあったまる。これは浴槽の温度のせいかな? 恩湯はいつまでもそのまま入っていられそうだったけど、ここはそうはいかない。出たり入ったり。
上がると受付の女性が親切に、お連れさんは外で待ってますよと教えてくれた。
なお、礼湯に掲示されている表では加温加水掛け流しとある。湯量の問題なのかもしれないけど、わざわざ加温と加水の両方するのは勿体ないよねと思った。
ちなみにあとからパパにに聞いた話だが、恩湯の受付の人が、「上の風呂(礼湯)は加水してるから、(みんな)上は行かねぇ」と言っていたとか。