露天風呂はというと、岩風呂で一部屋根がついているつくり。
もともと2階部分に浴室を作ってあるので、囲いが低くても外からは見えないようになっている。
岩で囲っているけど入る所に金属の手すりがあり、入る口からは遠い方に二人分の寝湯の設備が拵えてある。
露天風呂はどこが湯口か不明で、気になって歩き回ってしまった。たぶん浴槽の中の岩の間から出している。
お湯の印象はごく穏やかという感じ。
もちろんここも無色透明でそれほど熱くない。
お湯そのもので言うと町の湯のほうが良さそうだが、なんだかこちらは空いていて、のんびり長湯してしまいそうなお湯だ。
外には飲泉所がある。ここでは呑み湯と称す。
ゆでたまご臭にうすしお味で苦味がプラスされている。
飲泉所の写真を撮っていたら、関東に住んでいたけど定年で戻ってきて萩に住んでいるというおじさんに話しかけられ、角島行ったかと聞かれた。
昨日行きましたと言うと、自分はこれから油谷湾に棚田を見に行くと嬉しそうに教えてくれた。
油谷湾の棚田?
自分にとって棚田と言えば新潟の十日町(旧 松代)だけど、後からパンフレットを見たら油谷湾の棚田はそりゃもう綺麗な光景だった。棚田だけじゃなくて海も一緒に見えるのがいい。
知っていたら昨日寄ったかな? でもきっとそんな時間無かっただろうな。
昨日寄りそびれた福徳稲荷神社と併せて、次回の山口旅行があるならきっと行ってみたい。
まあでもこの白猿の湯で一番印象に残ったのは、なんといっても露天風呂のBGMにゴッドファーザーが流れていたこと。
ゴッドファーザー愛のテーマだよ。
鄙びた温泉街にも露天風呂の朝湯にもあまりにも似合わない。 似合わな過ぎる。どういう選曲だ!?