7.イエローフォール
ただっぴろい沼を渡り終えると、さあこれから登り道ですよ、いちばんきついところですよ、頑張ってくださいと言われる。
沼の上と違って、この先は道を踏み外すと危険なのでガイドの後ろにくっついて同じ場所を歩かなくてはならない。
1888年の噴火の際に飛来した巨石が転がっていて、雪で見えないものの場所によっては中が空洞で落ちてしまうからだ。
ガイドの説明によるとフォールとはいうものの、正確には滝では無く、浸み出した水分が凍ったものとのことだが、磐梯山の噴火に由来する成分、銅沼を形成していると同じような金属や硫黄を含む水分が凍ったもので、なめると鉄錆びっぽい味がするそうだ。
寒くなると徐々にこの黄色い氷が大きくなりもっと見ごたえが出てくるとのこと。今年は年末から大きな寒波が来ていて例年よりも早くこのツアーを開始できたという話だが、それなりのサイズに育ってきたのは本当にここ数日のことだそうだ。