さて、星野リゾートと言えば私は軽井沢のトンボの湯という印象がある。
実際星野リゾートはそこが出発点なのだが、この10年ぐらいの間にユダヤ系米国投資会社ゴールドマンサックスの後ろ盾を得て恐ろしいほど日本全国のリゾートを再生の名のもとに買占めまくった。
それまで高級ホテルチェーンや大手観光会社、各市町村の第三セクターなどによって企画され運営されていたさまざまなリゾートは、バブル崩壊からデフレの時代まで次々と倒産、廃業などが相次ぎ、転売など重ねてどこもいつの間にか星野リゾートの看板が下げられていた。
このままでは全てが均一化され、全てが高級感とかラグジュアリーとか耳触りの良い言葉の裏でコスト削減に励んだ張りぼてになってしまう、そんな焦りを感じるほどの勢いだ。
ここ
星野リゾート裏磐梯ホテルも実は3ヶ月までは裏磐梯猫魔ホテルという名称だった。
もともとは裏磐梯猫魔スキー場がメインでそこに併設するリゾートホテルとして地元の福島交通グループが運営していたものだが、2001年に一度倒産、その後加森観光がらみで再開、去年からは星野リゾートに委託され、10月から名称も猫魔が消えて星野リゾートが上に付いた。
うう、加森観光から星野リゾートへってまるっきりトマムと同じパターンじゃないか。
とにかく雪にすっぽりと埋もれた星野リゾート 裏磐梯ホテルは確かに豪華な雰囲気のスノーリゾートで、洋風な入り口に不釣り合いな門松の置かれたドアから入ると、朝早いにも関わらず、スキーウェアの客がちらほらと見受けられる広いロビーがあり、パパが車を駐車場に入れてくる間、私が簡単な受付を済ませた。
正規のチェックインは午後3時からになるが、朝早く着いても荷物の預かり、スキー用品のレンタル、そしてこの宿泊プランに付いているスキー場の一日券が受け取れるはず。これらは事前に電話で確認しておいた。
受付では宿帳への記載と夕食時間の予約をし、前述の一日券とスキー場へのシャトルバス時刻表を受け取った。