子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★☆☆ 塩分濃度が濃いので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 露天風呂の手前側が浅くて良い
子連れ家族のための温泉ポイント
ほんの数年の間だった星野リゾート時代に宿泊訪問。
もともと磐梯にはもっと豪華な星野リゾート磐梯山温泉ホテルがあったので、星野はさらに裏磐梯猫魔ホテルを買収してアルツ磐梯スキー場と裏磐梯猫魔スキー場の二つのゲレンデを繋げるつもりなのかなと思っていたが、2015年に裏磐梯猫魔を星野リゾートは通販会社大手のベルーナに売却。
裏磐梯猫魔ホテル、星野リゾート裏磐梯ホテルと名を変えてきたこのホテルは、2015年10月3日からベルーナの経営する裏磐梯レイクリゾートとして新しくオープンした。
以下は星野リゾート裏磐梯ホテル時代の訪問レポートとなる。
なお、お風呂の様子などは現在も特に変わっていないようだ。
星野リゾートと言えば私は軽井沢のトンボの湯という印象がある。
実際星野リゾートはそこが出発点なのだが、この10年ぐらいの間に投資会社ゴールドマンサックスの後ろ盾を得て恐ろしいほど日本全国のリゾートを再生の名のもとに買占めまくった。
ここ星野リゾート裏磐梯ホテルも実は2013年までは裏磐梯猫魔ホテルという名称だった。
もともとは裏磐梯猫魔スキー場がメインでそこに併設するリゾートホテルとして地元の福島交通グループが運営していたものだが、2001年に一度倒産、その後加森観光がらみで再開、去年からは星野リゾートに委託され、10月から名称も猫魔が消えて星野リゾートが上に付いた。
加森観光から星野リゾートへってまるっきり北海道のトマムと同じパターン。
宿の印象や詳細、部屋や食事やグループ運営の裏磐梯猫魔スキー場の話などは旅行記である家族でスキー*星野リゾート裏磐梯ホテル宿泊記の方を読んでいただくことにして、ここでは温泉の方を紹介したい。
浴室は一階。ロビーと客室へのエレベーターの間にある。
日帰り客も手広く受け入れているので(スキーシーズンなら裏磐梯猫魔スキー場のモバイル宝というのに登録(無料)すると、星野リゾート裏磐梯ホテルの日帰り入浴料が1,200円から600円に割引になる)、浴室の手前にはソファーや自販機を置いたスペースもある。
ちょうどスキー帰りの客も多い時間帯なのでお風呂は混雑していた。
内湯はオーロラの湯と名付けられ、温泉を張った丸い浴槽と、透明で塩素臭の強いお湯を張った窓際の大きな浴槽の二つ。
温泉はよく黄金色と称されるはっきりとした茶色い湯で、透明な方も縁など染まっていることから以前は温泉を注いでいたこともあるのではないかと思った。
洗い場は壁に沿って並んでいて、浴室は一部途中に段差がある。シャンプー、リンス、ボディーソープはあけびエキス入りのものが設置されていた。
露天風呂はひばらみの湯と言う名で。階段を下りたその下。
猛烈に寒い日だったので階段を下りるだけで勇気が要ったのだが、一刻も早くお風呂に入りたかったので洗い終わってからそのまま移動したらもう凍えること凍えること。
階段を降りたら二重になったドアがあり、そこから外に出ると四阿風の簡易な屋根を付けた岩風呂があった。
とにかく寒いので急いで入ろうとしたら、手前がとても浅くなっている。
浅くなっているし寒いので急いで奥へ奥へと進むと、どうしてもばしゃばしゃと飛沫が上がってしまい、先に入っている人たちに申し訳なく思う。
でも来る人来る人みんな同じだ。みんな一秒でも早く肩までお湯につかりたいので、騒がしい音を立ててお風呂の中を突進してくる羽目になる。
湯船の中ほどまで進んでようやく人心地着いた。
全体的にお湯はかなりぬるめだったが、それでも真ん中あたりは適温に近い。
湯中の複数のヶ所に源泉の注入口があり、その周辺の温度が高いようだ。
露天風呂は左右は雪が積もっているが、正面は開けている。雪の積もった木立があり、その向こうに雪原が広がっていた。そう、この露天風呂のすぐ先は凍った湖なのだ。
茶色いお湯は油系の臭いで東京あたりの地下深く掘ったら出てくる温泉に似ている。
ぬるめなので長く入っていられたが、後で後悔するほどにずっしりと効くお湯だった。
しかしこの旧裏磐梯猫魔ホテル、現星野リゾート裏磐梯ホテルの露天風呂は、ある意味これまで入った中でも最も過酷な露天風呂だったと言っても過言ではない。
凍てつく風に舞う吹雪が凍った湖上を吹き抜け刃となってまともに顔にぶつかってくる。
正面に湖があるロケーションは素晴らしいが、真冬の風の強い日はちょっと辛い。