ここもそんなに凄いにおいしないじゃん(期待値がすごく大きかったってこと)と思いつつ脱衣所まで来たけど、浴室のドアを開けた途端、うわっと来る。石油くっさー。
揮発する石油臭。こりゃすごいや、うんうん。
ぬるめ適温。熱いのが好きな人は受付で頼めば焚いてもらえると先客から伺ったけど、私はこのままがいいや。
不思議なのはこんなに石油くさいのに油の中に入っているような気がしない、油膜も無い(月岡温泉にはあったのに)、ぎとぎともしない。
すべすべというか、オイリーな手触りはある。でも油そのものを引いているような感じではない。
薄く紗がかかった濁り湯で、洗面器に汲んでみるとわずかに緑色がかっている。黒っぽい湯の花がごくわずかに。
塩分が多く、上がった後に中からカーッと熱くなる。
ちなみに先客の一人はやたらと話しかけてきて、話をするのは嬉しいんだけど、その人は話題が途切れても途切れても途切れても話しかけてきて、話が無くなると今度は根拠も無くひたすら私を褒めはじめて、いいかげんやばい人だと感じた。
案の定、その人は先に上がっていたんだけど、私が上がったらまた戻ってきて私の手に興味があったら読んでねとパンフレットを押し付けていった。
あー、去年の青森の温泉でも似たようなことがあったな。あれはカルト宗教だった。今回は平和とか人権なんたらNGOだった。
温泉で布教、やめてくださいっ。
帰りにベルシティの手前に新津温泉の看板を見つけた。先にこれに気付いていれば細い道から行かなくて済んだのだった。でも親切な地元の人のおかげで助かった。