朝霧が谷間に残っている。
山あいの水田は水を張り、里の景色を写しこむ。昨日入った出湯温泉に至る交差点を過ぎ、一軒宿のある今板温泉を過ぎ、気がついたら村杉温泉に着いていた。
ここも里山に囲まれた小ぢんまりとした温泉地で、ゴールデンウィーク中の臨時駐車場という張り紙を見つけたので素直にそこに車を入れた。
来て見てわかったが、村杉温泉の共同浴場は内風呂だけの建物と、露天風呂が別々にある。
この方法はなかなか考えられているなぁと思った。内風呂の建物は地元の方の日常的なお風呂に、雰囲気のある露天風呂は観光客向けにと使い分けができるし、両方入る人からはそれぞれの料金が徴収できるし。
まずは露天風呂に行ってみよう。
三角屋根の共同浴場の脇を入り、昔の共同浴場らしい建物と足湯のさらに先へと坂を登る。えっ、こんなところにと思うような場所に露天風呂の入口があって、女湯はさらに石段を上っていく。
脱衣所の小屋にスゲの笠が置いてあるのがなんとも言えなかった。雨の日は使っていいのかな。
露天風呂の雰囲気はめっちゃいい。自然に囲まれていて程よいサイズの岩風呂で、開放感もばっちり。