温泉街を散策する目的は立ち寄り湯だけじゃなかった。特に夫にとっては。
月岡温泉には新潟地酒「蔵」という観光スポットがある。
ここは500円でおちょこ3杯分の地酒を味見することができる。新潟の全酒造の地酒を一堂に集め、客は銘柄、ボトル、簡単な特徴を記したメモを見て、その中から好きなものを選べる。
システムはまずレジで500円を試飲引き替え用のコインと替える。このコインというのがガラスのおはじきなのも乙女心とかに訴えるものがある。
次に壁に陳列された美しいボトルを見比べながら選んだお酒のナンバーをチェック。
その番号を係りのお姉さんに伝えると、冷蔵庫からそれを出してきて目の前でおちょこに注いでくれる。
小さなおちょこがいっぱいになってくると思わず頬がほころんでしまう。
それではいただきますっ。
つまみも置いてある。豆菓子やあられだけでなく、ごろんと塊の岩塩。これを自分で金おろしで粉にしてなめつつ、おちょこの日本酒を楽しむ。
賑わっていて落ち着きは無いが、沢山の種類の日本酒を試してみることができるのはいい。新潟の蔵元などにしてみれば、ここでお客さんが気に入った日本酒があれば、今後の贔屓にしてもらえるって可能性もあるわけだし。
このとき私が選んだ地酒は43清泉、19月不見の池、4越路紅梅だった。月不見の池と越路紅梅が好きな味。夫のもちょっとなめさせてもらって、彼が選んだ中では68宝山一滴一涼が美味しかった。
なお、近くには姉妹店の土産物屋、新潟地物「旨」と煎餅焼きが体験できる新潟米菓「田」がある。
「旨」には寄って少しお土産を買った。自分へは新潟っぽい柄の手ぬぐい。