さらに下に続く階段があり、生体観察室、鮭観察自然観入口と書いてある。
階段を降りると壁に埋め込まれた水槽があって鮭の稚魚や何故か錦鯉が泳いでいる。錦鯉には「村上市内にお住いの○○さまよりいただいた錦鯉」などと非常にのどかな説明がついていた。
順路は薄暗い通路に続き、わずかに斜面になっている。
ここはなんなんだろうなと思いながら進んでいくと、突き当りは横に長い部屋になっていた。
正面にいくつも小窓があって、そのガラスの向こうは水槽? いや違う。なんとこれは天然の川底だった。
つまり、イヨボヤ会館は三面川の支流である種川の水の中に部屋を作り、そこまで地下道を伸ばしていたのだ。
夫は感嘆の溜息をついた。普通やらんだろう、こんなことって。
そういえば鮭の博物館と言えば、昔、二人で北海道のサーモンパーク千歳に寄ったことがあった。そこも何となく立ち寄っただけで、展示は地味だなぁと思ったんだけど、「只今、裏の川で本物の鮭の遡上が見られます」って表示があって、見に行って、本当にバシャバシャ目の前で鮭が川をよじ登っている様子を目の当たりにして感動したよなぁ。
どうも鮭の博物館には毎回驚かされる。
地味だなんて見に行かないのは勿体ないかも。遡上は季節ものだけどね。
そして今の時期は種川も鮭は見えなかったけど、小さな魚は結構泳いでいた。おもしろかったよ。