別名を里の湯ともいう湯之里公衆浴場は、橋を渡った後、たちばなやの横をずっと進んでいった山形県福祉休養ホームの隣にある。
建物はほとんど飾り気が無くて、いかにも観光客向けではなく地元向け。
受付などは無く、ビジターは箱に入浴料200円を投入する。この仕組みはあつみ温泉の三軒の共同浴場に共通。
ちなみに地元の人の年間使用量は8千円で、頻繁に入りに来る人は年会費を払ってねと貼紙があった。
脱衣所はそこそこの広さがある。浴室には先客が一人いた。
楕円形の端を切り落としたベロみたいな形の浴槽でタイル張り。縁は赤御影石。
お湯は無色透明でかなり熱いが入れないほどじゃない。
建物の外観や天井は古さが目立つが、浴槽や浴室の目線から下は作り直しているようでかなり綺麗。
にも関わらず、浴槽の底のタイルが1/3ほど思いっきり剥がれていて、気を付けるようにとの張り紙があった。地震か何かで壊れたのかなぁ。
きしつきは強い。ほのかに甘い中に薬っぽいにおいがする。
入ってあるとある時急に汗が噴き出す感じ。温まり出すと上がっても止まらない。東屋旅館のお湯よりもずっと鮮度が良いように感じた。
上からバシャバシャ入れている湯口の他に、浴槽の反対側の内壁の下の方にもお湯の出る穴があって(東屋旅館もそうだけど、あつみ温泉はこういうの多いのか?)、最初は気付かなかったんだけど踵が異常に熱くて痛いと思ったら、そこからもお湯が出ていたのだった。危ない危ない。