後生掛温泉の夕食は山の中の秘湯というより、それなりに大きな旅館で出る夕食のような雰囲気だった。
せりの効いたきりたんぽ鍋がほっこり甘くて秋田らしさを感じる。
八幡平ポークは豚肉は柔らかくていいと思うんだけど、席で焼く道具に張り付くのと、あとタレがよくないのが残念。あの八幡平ポークについてきた焼き肉のタレ、味が濃すぎて他の料理の味を全部殺してしまう。あのタレだけが後生掛温泉で残念だったところ。あとは食事もいいと思うよ。
夜は髪を洗いに旅館部の宿泊者専用の小浴室へ。
やっぱり後生掛と言うと大浴場にみんな行くのか、こっちは誰もいないししばらく誰も使った形跡がない。
というのは、浴室の床に湯の花が一面うっすらと積もっていたから。
とにかくびっくりしたのは浴室の床が洪水状態だったこと。10人位は入れるシンプルな浴槽なんだけど、誰も入らないのかな。
お湯も熱め。床に寝転がっていても寝湯できそう。
床に積もった粉のような湯の花は、歩くと足跡がくっきり残って面白い。この湯の花は浴槽の底にも沈んでいた。それらを独り占めしているこの時間は最高だね。