内湯は着替えて移動する必要がある。
浴槽は二つ。脱衣所側から見て手前は熱いお湯で、固形の湯の花は見当たらず青白い濁りが強い。マッチ臭も強い。
一方、奥の窓側のお湯は全然違った。ほぼ透明なんだけど底に何かに沈んでいる。
入ってみると溶き卵というか炒めてぽろぽろになった卵状の湯の花が沢山。すくいあげるとほろほろと崩れ、また沈んでいく。全然溶けない。
源泉が二本有ったのか。知らなかった。
というか、その時気付いたけど女性用露天風呂が二つあったけど、屋根が付いていた方のお湯はこっちかも(入ってないけど透明っぽかった)。
※自遊人では松川荘に三本の源泉があり、三本目は女湯露天風呂に使われていると記載されているが、取材のために電話で伺った話では混浴露天風呂も女湯露天風呂も一本の源泉を分岐させて使っていると言っていた。色が違って見えたので屋根つきは別源泉のようにも思われたが真相はよくわからない(水のようにぬるかったし入っていないため)。
湯上りはどこかぺとつきがあった。内湯の方はベビーベッドならぬクーファンあり。
「あっ、水芭蕉!」と夫。
えっ、と思ってみると、ホントだ。道の脇に咲いている。もう少し車を進めると驚くほど沢山の水芭蕉が咲いている場所に出た。なんだなんだ、めちゃめちゃ綺麗なんだけどー。
カーナビの示す場所は松川自然休養林。水芭蕉の群生地らしい。
雨で霞んだ景色に水芭蕉はよく似合う。
まだ葉が芽吹いていない木立の奥までずっと水芭蕉は群れ咲いているようで幻想的な光景だった。