受付をした時に聞くと、右に行けば露天風呂のある新館のお風呂で、左に行けばサウナのある旧館のお風呂とのこと。
お湯は違うんですか?と重ねて聞くと、「だから露天風呂とサウナの違い・・・えっ、ああ、お湯? ちょっと違いますよ」という返事。これは両方入らねば。
新館(ひめかゆ ほっと館)の方は黄色っぽい黄緑でわずかに濁りのあるお湯。ちゃんと底は見えるくらいの濁り。
湯口に温泉タオルが括り付けてありそれで濾過しているので、タオルを外せばもう少し濁るのかもしれない。
とてもするするする手触り。揮発してくる油のようなにおい。しょっぱくて塩分が強い。これは入った感があるお湯だな。あとからズンと重くきそう。
もちろんもう一ヶ所もちゃんと入る。
旧館(ゆうゆうプラザ ひめかゆ)の方は新館より少し混み気味だった。新館も人気が無いわけではなく、たまたま空いている感じだったけど。
プールの入口みたいな床で浴室は少し古そう。
お湯は綺麗な黄緑色で透明感がある。新館のお湯よりも緑が強くて肌を滑る感じも強い。特に泉質のせいで床が滑りやすくてめっちゃ危ない。歩く時はそろぉりそろぉり。
ただお湯のワイルド感みたいなものは新館のお湯の方が強かった。
こっちの湯口は浴槽の中央と端っこの二ヶ所にあり、そんなに熱くないお湯が出ている。
端の湯口の上には造花の薔薇の花の鉢が並べてあって、それがさらに古さというか、昭和な雰囲気を醸し出している。
全体的に新館よりぬるめ。
脱衣所のベビーベッドは新館旧館両方にあった。家族連れ向きに作ってある。
ひめかゆを出る前に夫が合同花見会と書かれた張り紙を見つけた。日付は今日。そうかそれで到着した時あんなに入口が混んでいたのね。みんな花見帰りだったのかと、ようやくこの時合点がいく。
実際ひめかゆを離れると道路沿いに見事な桜の木が何本かあった。まだ花は残っている。これを見に来ていたのね。
他にも館内にはひめかゆ囲碁・将棋大会とか、ひめかゆゲートボール大会の告知ポスターなんかも貼ってあって、ファミリー向けのスポーツリゾートかと思ったら、意外と年齢層が高かったのもうなずける。
さて、ひめかゆを出て焼石連峰の東麓を北上すると、まず行きたかったけどまだ冬季休業を開けていない夏油温泉に至る道と交差し、それから秋田自動車道やJR北上線と並行して伸びる107号線に出る。
この国道を西へ向かえば湯田を経由して県境を越え横手まで至るが、その途中にあるtakayamaさん推薦の日帰り温泉に寄ってから今夜の宿泊地である花巻温泉郷に入ることにした。
本当は湯田温泉も入りたかったけど、これは夏油温泉同様また次の機会に。