食後は松風庵の隣に建っていた毛越寺宝物館へ。ここは写真撮影禁止。
奥州藤原氏の栄光が偲べるさまざまな展示物が所蔵されている。仏像や工芸品が多いが、展示の仕方というか、並べ方が時代順になっていないので流れがつかみにくい。そもそも美術館や博物館のたぐいではなく、所蔵品を並べているだけだと思えばそんなものなのかもしれないが。
さて、毛越寺、毛越寺と言うが、大泉が池を中心とした毛越寺庭園と、その庭園に点在する本堂、開山堂、常行堂を除くとほとんどは社寺の遺構だけで、中尊寺のように一山に数多の社寺が立ち並んでいるのとは違う。
それにガイドブックなどでは幻想的な庭園の池の写真が写っていたりしたが、目の前で実物を見ると、晴れた昼間に見ていることもあって、妙にあっけらかんとした現代風の池にも見える。たぶん池の端に龍の頭を付けた黄金のボートのような物が二艘、浮いているのが特にそう思わせているのだろう。
本堂では先ほどの修学旅行生が全員で法話をうかがっているようだった。どうりで姿を見ないと思った。
ゆっくり池を回った。ほとんど参拝客もいなかったが、ちょうど池の対岸まで来た時に本堂を方を見たら、修学旅行生とは別にどっと観光客が入ってきたようで随分と混雑しているように見えた。