あおやまで蕎麦を食べ終えたら、そのまま流れで湯畑前へ。
湯畑周辺も雪景色。強い風が下から雪を巻き上げて地吹雪になっている。
夏にお祭りの献湯に続いて初めて中に入った熱の湯は、今は建て替え工事中。
ちょうど昨日、上棟式をやったばかりのようだが、パネルで囲われて、足場が組んである。
そしてやっぱり白旗乃湯の前まで来たら入らざるを得ない。「ちょっと寄ってこ」とパパに声を掛ける。
白旗乃湯はいつ来ても混んでいる。
目立つ場所にあるし、お湯も観光客受けのしそうな濁り湯だ。脱衣所と浴室を隔てるステンドグラスがまた絵になる。
この日も大小二つある浴槽のうち、奥の小さい方は地元の人たちが数人で囲むように入っていて近寄れず、手前の大きい方も混んでいた。
私が入るのとほぼ入れ違いに若い女の子二人組が上がって少し空いた。
綺麗な青白い濁り湯が木の浴槽によく似合う。
熱めだが人が大勢入っているだけあって、今日はとんでもなく熱くは無い。
肌触りはするするとして、まるでパウダーを引いたみたい。お湯に浸かりながら何度も指を腕の上で滑らせてしまう。
アルミニウムと硫化水素のにおいもとても強く、くらくらする。
大きい方の浴槽に入っていたおばあちゃんが上がって脱衣所に移動しようとしてバランスを崩した。
「危ないっ」
何とか体制を持ち直したが、ものにつかまりながら移動して、効きすぎちゃったねとつぶやいていた。