もりまた旅館は実はかなりの穴場。
翌日チェックアウト後にうつぼさんが源泉について御主人にいろいろ質問していたが、ここのお湯は長靜館と同じ源泉というだけでなく、もりまた旅館の方が源泉に近い立地なのでより鮮度の良いお湯を使うことができると知った。
もりまた旅館のすぐ上流に長靜館の湯の源泉が湧いているだけでなく、ちょうどそこは泉源が集中していて、近隣の源泉の湧き口が複数あるのだそうだ。
その中の一本をもりまた旅館と長靜館で開発、使用、残った分は柏屋旅館でも使用されている。
もりまた旅館ではこのお湯がふんだんに使える。手を加えずにそのまま男女別の内湯にも、露天風呂にも投入し、熱すぎれば湯量は絞るけれど後は入る人が勝手に調整してくれと放ってある。
それはそのまま活きの良い温泉に入れるということだし、各々の好みで入れるということだ。
これが本当の贅沢な温泉というものだ。
宴会は盛り上がり、我が家が鹿児島で買って持参した紫尾の露も空になった。特にやませみさんがこれを気に入ってくれたみたいだ。
一人また一人と眠そうになっていき、女性陣も日付が変わる前にお風呂に入ってくると退散した。
寝る前の入浴は地下の内湯で。
こっちは相当熱くなっていたから少し水を入れた。
のぼせたら窓を開けて露天風呂気分。
いつの間にか雪がやんだのかまあるい月が雪景色の川べりを照らしている。