6.木工細工体験で手鏡を作る
おばさんは日当たりの良い部屋に道具を運んでくれて、簡単に説明してくれた。
まず電動ヤスリで角を丸めて、それから手鏡の台の部分に鉛筆で好きな絵を描く。
それから電気ペンを使い表面を焦がして下書きをなぞり、鉛筆の線は消しゴムで消す。
色を塗ってスプレーで艶を出して、乾かして完成。
二人は今、ポケモンにはまっている。
今回も二人してポケモン全キャラ大図鑑とやらを持参している。
これを見ながら手鏡をデザインするのだそうだ。
カナはアメボーズという、タコのようなアメンボのようなポケモンを、レナはラブカスというハート型の熱帯魚のようなポケモンを描くことにした。
下書きを終えて電気ペンを持つ。
先端に針金がついていて、それが電気を通すことにより高熱になり、木に焼けこげを作ることができるという仕組みだ。
レナは中心のラブカスだけは綺麗になぞる自信がないからと母にやらせたが、それでも周りの模様などは全部自分で一つずつ丁寧に描いていった。
カナはやっぱり母に頼もうとしたがすげなく断られ、全て自分でなぞった。
色付けは木工用の絵の具。
赤、黄色、オレンジ、緑、茶・・・。
カナがアメボーズの顔は青だからどうしても青が塗りたいと言って、特別に青も出してもらった。
青はくすんで見えるので、普段は出さないのだそうだ。