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◆紅葉の湯田中渋温泉郷 湯けぶりウォーク◆1-2


2.噴煙を上げる浅間山

 トンネルをいくつかくぐり、佐久平の手前では山は黄葉で明るいオレンジ色に染まっていた。
 やがて正面に浅間山。
 たなびく雲の上に顔を出す浅間山は、わずかに白く雪を被り、頂上からはゆっくりと噴煙が上がっていた。
 浅間山噴火のニュースはまだ記憶に新しい。東京にもかなり降灰があり、ベランダなどざらざらになったことを思い出した。

 長野に入ってから雲が多くなってきた。
 信州中野ICで降りて、中野の町中を抜ければすぐに田舎道。
 道の脇に赤い実をたわわにつけたりんごの農園がいくつもあり、遠くに見える志賀の山は既に頭が真っ白だ。


オレンジ色の黄葉が眩しい 正面に浅間山。裾野は雲、頭上には噴煙・・・


 道が細くなってきたなと思ったら湯田中の温泉街だった。新湯田中、湯田中と、長野電鉄の湯田中駅から行かれる便利な温泉地だ。
 駅前の紅葉が真っ赤に色づいているのを見ながら真っ直ぐ夜間瀬川の川沿いへ。湯田中・渋温泉郷というのは、横湯川と角間川が合流して夜間瀬川になる辺り一帯に栄えている。

 川に沿って延びる道を少し進むと、左手に安代・渋温泉への脇道が現れる。
 今夜泊まる予定の安代館は通りの入り口にあるというから、そこを入ればすぐなのだろう。
 今は朝の10時。いくら何でも早すぎるので、最初は地獄谷野猿公苑に行ってみよう。


信州中野、りんごがたわわに実って 地獄谷野猿公苑の駐車場から続く道・・・




1-3.予期せぬ紅葉へ続く


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