沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
そろそろ子どもたちが上がると言いだした。海はもう充分遊んだそうだ。
「さっきプールが見えたよ」と目敏いカナ。
「プールも入れるよ、行こう行こう」とパパ。
ビーチの直ぐ横。一段高くなってはいるが、別にゲートがあるわけでもなんでもない。ホテル・ベルパライソのプールはハートの形で、監視員の施設などは何となくインドネシアあたりのリゾートの雰囲気に作られていた。
子どもたちは久しぶりのプールに大喜び。はしゃいで大騒ぎ。
パパは付き合わされて一緒に泳いだが、プール嫌いの私はもう入らなかった。
どうぞ三人で遊んでいて。
私は白い椅子に座って一人でシークワーサージュースでも飲んでるからね。
何かがさっと日差しを遮ったので思わず見上げたら、真上をちょうどパラグライダーが通過していた。
しばらくしてレナがトイレに行きたいと言い出したので連れていった。
プールのそばには無くて、ビーチの方を回って行った。
トイレの周辺は少しがたがきている。薄暗いし、洗面台の蛇口は二つあるうち一つしか水が出なかった。
それはまあ良いとして、プールに戻って水に入る前にシャワーを浴びさせた。
プールサイドに備え付けられているシャワーなんだけど笑っちゃうほど水圧が強い。いきなりブシューッと水が出てきてレナはきゃーと笑いながら叫んだ。
ランチもプールサイドでポテトだのたこ焼きだのを食べて済ませてしまった。
リゾートホテルに泊まっていないのに、リゾートホテルに泊まったみたいな贅沢な気分。
ぼーっとくつろいでいると放送が入った。
「3時にグラスボートを出します。乗船ご希望の方はビーチ受付にて承ります」
グラスボート!!
私はグラスボートが好き。
増して今回シュノーケルらしいシュノーケルもできなかったから、せめてグラスボートから海中を見たい。
「ねぇねぇ、グラスボート、乗ってきていい?」
「どうぞ」
パパはグラスボートに興味がない。
というか、グラスボートが大嫌い。船酔い体質のパパには天敵のようなもの。
子どもたちにも乗るかどうか聞きに行ったが、二人ともプールで遊ぶ方が楽しいと言うので、私は一人で申し込みに行くことにした。
大人は千円、子供は500円。所要時間はおよそ30分。
受付は暇そうにしていた。
私は大人一人と言って申し込んだが、他にだれも客がいる様子は無い。
流石に一人きりでボートに乗ってはしゃぐのも恥ずかしいかなぁ。まだ〆切時間まで1時間以上あるから誰か来てくれるかなぁ。
3時になったら受付の前に集合して下さいと伝えられ、私はプールサイドに戻った。
すると何だかレナがこそこそし始めた。
「どうしたの?」
「なんでもない」
そう拒絶しながらも落ち着かない様子。
こっそりパパに聞くと、ママが乗ると聞くと、急に自分もグラスボートに乗りたくなったとのこと。
なんだ、そうなんだ。
30分前になってレナは私の所に来た。
「やっぱりレナもグラスボート乗りたい」
カナも「今から間に合うかな・・・」と言う。
「大丈夫、もうパパがレナとカナの分も申し込んでくれたみたいだよ」
「わーい、やったー」