沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
ああもう、空の青さも恨めしい。
今日はいくら晴れたってもう海には行かれない。
今日どころか、沖縄滞在中ずっと、海に行くどころではなくなってしまった。
カナは良いことにもよく当たるが、悪いことにもよく当たる。
何も最初の日にこんなに酷いアンラッキーを引き当てなくても良いものを。
12時半頃に私たちは泊まっているマンションに戻ってきた。
みんなぐったり疲れていて、頭の中も真っ白だった。
もちろんお昼ご飯のことも何も考えていない。
「どうする?」
「・・・」
何か食材を買いに行かなくてはならないし、カナの長ズボンも買いに行かなくてはならない。ずっとガーゼを当てているわけにはいかないし、医師はどうもクラゲに刺された症状よりもステロイドの副作用である色素沈着の方を心配していたようだから。
結局私たちは子どもたちに留守番を頼んで、車で買い物に出かけることにした。
まず立ち寄ったのは名護のジャスコ。
ここは複合スーパーマーケットというだけではなく名護市においてデパートのような役割も負っている。
時期が時期だったので衣料品は夏の大バーゲン真っ最中だ。
ユニクロで丈の長いジーンズを発見。
「よし、これにしよう」という私に、パパは「こんなに細くて大丈夫か?」と心配そう。
何を言ってるの。自分の娘の体型も知らないの?
カナは身長も小柄だが、それにも増してスレンダーだ。母親である私の小学生の時の体型そっくり。
はっきり言って、市販のどんな服でも彼女には緩いくらいだ。最近のボトムは内側に調節ゴムベルトが入っているものが多いのでずり落ちずに済んでいるが、デザイン的には締め付けると格好悪いものも多く、この辺を購入前に見極めないといけない。
実際にマンションに戻って履かせてみたら、この細身デザインのジーンズでもまだ彼女には少し緩すぎた。
まだ衣料品売場に用事があった。
パパのかりゆしウェアを探していたのだ。
パパは暑がりの汗っかきだ。冬の寒さに弱い私と違って、夏の暑さに耐性が無い。
ただでさえ暑がりのパパに35度を超す灼熱の東京で襟元をネクタイできっちり締め付けたYシャツを着ろというのは拷問に等しいらしい。クールビズは願ったり叶ったりだった。
「でもどうせかりゆしウェアを買うなら、本場の沖縄で買いたいよな」
そう言っていたのでこの機会に探すことにした。
パパとしてはジャスコで探すのは不本意だったようだが。
ラックに下がっているかりゆしウェアは安いもので3千円、高いもので2万円ぐらい。
元々かりゆしウェアとは沖縄の正装で、ルーツはアロハシャツだと言われている。というか、アロハシャツというものが日本のキモノ柄から発展したものと言われているのだから、トロピカルでありながらどこか和風のごちゃごちゃ感が漂う。
正しいかりゆしウェアには規定があり、「沖縄県内で縫製されたもの」「沖縄観光をアピールした柄であること」という二つの条件を満たしていないといけない。
形は開襟シャツがほとんどだが、一部、スタンドカラーのものもある。
柄はハデハデなものがほとんどだが、中にはシックでシンプルなものもある。
あれは仕事には派手すぎかな、これはいくらなんでもふざけ過ぎかなと、いろいろ選んではあててみる。
ハイビスカス(アカバナー)、シーサー、シークワーサー、ウミガメ、パイナップル、椰子、ヤンバルクイナ、ジュゴン柄まである。
1枚でいいよと言うパパに2枚買わせた。
絶対、重宝するって。
名護ジャスコの入り口をシーサーが守ってる。三越のライオンみたい。