沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
受付で治療費を支払い処方箋を受け取って病院を出ようとしたら、入れ違いに車椅子を押しながら入ってきた女性が声を掛けてきた。
「ハブクラゲに刺されたの?」
「ええ、そうなんです」
「まあ痛かったでしょう、お気の毒に」
なんでハブクラゲって判ったんだろうと私が言うと、パパは「そりゃ夏の沖縄の病院に水着姿のままの子供が立っていればハブクラゲだと思うだろうよ」と。
車に戻ってカナを着替えさせた。
その間にパパが近くの薬局に行って薬を受け取ってきてくれた。
ところが・・・。
「あれ? チューブがひとつしかない」
渡された薬の袋にはデキサンG軟膏と書かれたチューブが一本。
「俺は処方箋を出して、そのまま薬を受け取ってきただけだよ」とパパ。
おかしいな。医者は間違いなくチューブを二本出すって言っていたぞ。
二本じゃ多すぎるけど念のためって何度も言っていたから間違いないはず。
「どうするの? もう一回薬局に行くの?」
「うん、車を回してくれる? 私が聞いてくるよ」
薬局はもとぶ野毛病院の受付で教えてもらったところだ。
表通りに面していて、ぱっと見、薬屋に見えなかった。
中に入って事情を説明したが、薬剤師は確かに処方箋通りの薬をお渡ししたし、処方箋には二本とは書いていなかったと困惑したように言ってきた。処方箋自体も見せてくれる。確かに二本とは書いていないようだ。
・・・うー。
まあ元々二本じゃ多すぎるかもなんて言っていたくらいだからいいか。
「いいです、これで・・・」
チューブのサイズ的にも数日塗ったぐらいでは無くなりそうになかった。
釈然としないものもあったが、諦めて薬局を後にした。
ところが車が数分走ったところで急にもっと大事なことを思い出した。
「そうだ!! 医者はチューブ二本と言っただけじゃなくて、痛み止めの飲み薬も出すって言っていた!!」
パパはうんざりしたように「また薬局に戻るの?」と聞いてきた。
「いや、もういいよ。カナはもう痛くないって言っているし、万が一夜にでも痛みだしたら市販の痛み止めを飲ませるから」
頭痛持ちの私は痛み止めを常備している。
病院は急な診察を受けてくれたし受付も医師も看護士も感じの良い人たちだったけど、処方箋だけはいったいどこで食い違ったものか。