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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

14.名護、そして本部へ










 おきなわワールドに行く前に寄ろうと思っていた牧志公設市場行きは、またまたキャンセルだ。思ったよりおきなわワールドで時間と体力を使ってしまったので、このまま真っ直ぐ高速に乗ることにした。
 時々、先日の台風の恐ろしさをものがたるように、街路樹が傾いていたり倒れていたり。
 ふと後部座席を見ると、朝の早かった子どもたちは既に熟睡。
 でも何故かレナは幸せそうではなく、時々うなったり顔をしかめたりしている。どんな悪夢を見ていることやら。

 沖縄本島は東北から南西に向けて伸びる細長い島で、このおよそ南西側半分を一本の高速道路が貫いている。
 いつも名護へ向かうときはこの高速道路 沖縄自動車道で一気に終点の許田ICまで走ってしまう。だから私たちは途中の景色をあまり知らない。
 途中にはぽつぽつと沖縄市の中乃湯や北谷のテルメヴィラちゅらーゆなど気になる温泉もあるのだが、なかなか立ち寄る機会がない。
 そう言えば一昨年例外的に寄ることのできたルネッサンスリゾートオキナワの山田スパはこの7月から宿泊者専用に変わってしまったようで誠に残念だ。
 東海岸の海、西海岸の海を高速道路から眺めながら、今回も許田まで真っ直ぐ走った。
 許田からは海沿いの道。
 左手に大きくカーブした湾が見えてくると、もうそこは沖縄本島北部唯一の大きな町、名護市。
 名護の北は本部半島、そして辺戸岬までずっとやんばるの森が広がっている。

 私たちの泊まるウィークリーマンションは名護の市内にある。
 しかし宿泊手続きをするのはその先の本部半島にあるベルビューというゴルフ場のホテルだ。
 だから予定では名護の21世紀の森ビーチで子どもたちと私を降ろし、パパ一人でレンタカーを運転してベルビューまで行くことにしていた。
 でも朝の早かった子どもたちはまだぐっすりと眠っている。
 またまた予定変更。
 寝ているのなら黙ってこのままベルビューまで行ってしまおう。
 去年だって寝ているのを無理矢理起こして21世紀の森ビーチで降ろしたら、レナなど30分以上泣きやまなかった。


この岩が見えるともうじき名護なんだ


すれ違うトラックの荷台にぎっしりと「さんぴん茶」の段ボール。思わずニヤリ。


表情豊かなシーサーが並ぶ名護市役所


いつも気になるんだよねぇ、この看板・・・何を持って4トン制限なのか。この旅行の後何ヶ月かの間に世界のあちこちで橋が落ちる災害が続いた。


 名護の市街地を抜ければ、後は名護湾に沿って本部半島へ向かう道は快適だ。
 真新しい道路はゆるやかにカーブして、等間隔に南国ムード溢れるアダンの木が植えられている。
 左手にエメラルドグリーンとミントグリーンの入り交じった海。
 日本離れした景観。
 右手に聳える石灰岩切り出し山や、海沿いに見える巨大なテトラポット工場もここならではの見所だ。

 ベルビューのちょっと手前に私たちのお気に入りのビーチがある。
 グリーンフラッシュビーチといって、やんばるガラス工芸館グリーンフラッシュが併設されている。
 駐車場もビーチ使用料も無料。
 トイレや売店やバナナボートなどのアクティビティもある。
 そして何より、シュノーケル可能な綺麗な海がある。
 個人的には設備、コストパフォーマンス、アクセス、海の綺麗さなど全部ひっくるめて、この辺りのビーチでは特にお勧め。
 今回の旅行でも一度は行くつもりでいる。

 グリーンフラッシュビーチの手前、塩川パス亭のある辺りは、去年も一昨年も道路工事をしていたが、今年はついにグリーンフラッシュビーチやその隣のホテルオンザビーチルーの真ん前の道路まで工事中だった。
 一応どちらも営業は続けているようだ。
 ビーチまで行ってしまえば工事の音も聞こえないと思うが、いったい何時まで工事を続けるつもりなんだろう。
 「この先には海洋博公園と美ら海水族館という一大観光地があるから渋滞緩和のために二車線にするつもりなんだろう」とパパ。
 でも3年も工事し続けてこんなに進まないもの?
 「沖縄だからじゃない? こう暑いと仕事をする気にならないだろうから」
 そ、そういう問題か?




名護湾沿いの本部半島へ向かう道。快適なドライブロード。


石灰岩の固まりのような山



1-15ビーチは今日はお休みへ続く


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