子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯温は適温(季節によりきめ細かな調節を行っている)、泉質は問題なし
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★☆☆☆ ベビーバスあり
子連れ家族のための温泉ポイント
ガイドブックの表紙は、白とネイビーブルーのパラソルが整然と並ぶリゾートビーチだった。
撮影場所は恩納村のルネッサンスリゾート・オキナワ。
リゾート銀座などと呼ばれる沖縄本島西海岸に位置する白亜のリゾートホテルだ。
沖縄に温泉はそれほど多くない。
まあ沖縄の場合、温泉に入らずともその透明な海に遊ぶだけで十分癒されるので、無理に温泉を探さなくてもいい気分ではあったのだが。
石川ICで高速を降りて、ちょっと日本離れしたパームツリーが並ぶ海沿いの道を行けば、ルネッサンス・リゾート・オキナワはすぐだ。ここは以前の名前をラマダ・ルネッサンスと言った。
ここには温泉がある。
山田スパと言う。
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の冷鉱泉が湧いていて、なんと朝の6時から夜中の12時まで外来も受け付けている。
外来用の駐車場は道向かい。そこに車を停めて横断歩道を渡ることになる。
ルネッサンス・リゾートの入り口入ると吹き抜けの巨大なロビーに圧倒される。
椰子の木が植えられ人工ラグーンには小舟が浮かぶ。
おまけに色とりどりのオウムたちが枝にとまってこちらを見下ろしていた。
山田スパはこのルネッサンスリゾートオキナワの二階にある。
ロビーに取り付けられた洒落た階段を上り表示に従って右手奥に向かうと、リゾートプールの受付のような場所があり、ルネッサンスリゾートオキナワ及び系列ホテル宿泊の場合は割引料金、そうでなければ1,050円の料金を支払う。
脱衣所は広々としているが、特にその一角にリゾート柄のソファが置いてあり、温泉というよりリゾートホテルらしさが出ている。
湯上がりには冷水機から、水ではなくなんとポカリスエットが飲み放題。
露天風呂は無く内湯だけ。
長方形の浴槽がひとつで、僅かに白っぽく濁ったお湯が湛えられている。
冷鉱泉なので湧かしているが、季節により調整温度は異なり、今の季節は真夏なので38度に設定されている。
まったく痛んでいない柔らかいゆで卵の臭いと、他に何か華やいだ臭いがする。
肌触りはきしつく感じ。塩分が乾いて肌がつっぱるようなところもある。
あまり鮮度の良い感じはしないが、部分的に床のタイルが茶色く色づいている。
一番気に入ったのはやはり窓の外の景色。
窓自体小さく、植え込みが邪魔であまりよく見えないが、こんな風にコーラルブルーの珊瑚礁の海を見ながら入れる温泉なんて日本中探しても滅多にない。
ちょうど浴室から見えるのはルネッサンスリゾートのビーチらしく、浮き輪を手にした親子連れやマリンスポーツをする若者の姿が通り過ぎて行った。
そうだよね、この後は海が見たい。沖縄のコーラルブルーの海と白いビーチが。
朝の雨はどこへやら。青空が見えてきた。
今夜の西海岸はきっと大きな夕日と満天の星空だろう。