海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
海の家的な売店も、今日はちゃんと営業している。
一週間前、せっせと従業員のお兄さんたちが屋根にシートをかけていたっけ。
ここで昼食を買って食べた。
今日はツアー客も来ているので売店は賑わっていた。
でもツアーの人たちはみんな11時ぐらいに到着して、午後2時には集合時間だ。3時間あればそこそこゆっくりできるような気もするが、その時間内に昼食を食べて決められたアクティビティをこなさなければならないらしい。こうなると忙しいの一言。気分次第で行動できる個人旅行とは雲泥の差だ。
砂浜に敷いたレジャーシートの上でご飯を食べていると、シートにヤドカリが乗ってきた。白いつるつるした貝を殻にしているオカヤドカリだ。
「ママ、このヤドカリ捕まえておいて。逃がしちゃ駄目だよ」
カナとレナはヤドカリを砂の上に置いて、その上からシュノーケルマスクを被せた。
「ママはヤドカリが逃げても放っておくよ。だって帰りたくなったらヤドカリさんは自由に帰るもの」
二人が波打ち際で遊んでいるうちに、案の定ヤドカリは逃げ出した。
砂を掘って下から逃げたようだ。
「ママ、ヤドカリどうなった?」
二人が戻って来る。
「知らないよ、探してみれば。ほら、足跡があるでしょ」
カナはハッとしたように砂浜を見た。
数日前モンパの木のRyuさんに教わったとおり、砂の上に自転車のタイヤの後みたいなヤドカリの足跡が残っている。
「これを追いかけていけば・・・あっ、いた」
足跡の先にはせっせと逃げるさっきの殻の白いヤドカリがいた。
右上はグリーンフラッシュビーチ売店のバーベキューランチ。左下は遊泳区域の外で銛を持ってうろうろしていた女性。何を狙っているんだろ、ちょっと気になる今日この頃。
そのあと子どもたちは蝉を見つけたり、貝を拾ったりした。
もう一度シュノーケルしようとしたとき、カナは岩で足の裏を切ってしまった。
大人はマリンシューズやシュノーケルソックスをはいていたが、子どもたちは砂浜に着くとすぐに裸足になってしまう。履き物がぬれる感触や、靴の中に砂が入るのが嫌だと言ってサンダルも履きたがらない。
でも来年は何か考えなきゃ。裸足では海の中はやっぱり危険だ。
足を怪我しても、カナがあまりぐずぐず言わなかったのが幸い。
傷はたいしたこと無かったが、歩くとき痛いのか少しぴっこをひいていた。