海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
早速ぷしゅーっとアルコールの缶を開ける。
パパはオリオンビールのサザンスター。私はシークワーサーだのマンゴーだのが入った缶チューハイ。
何故か沖縄だといくら飲んでも酔わないのよね。
暑くて湿った気候のせいかしら。
ちょうど私たちの隣のスペースは、米軍関係のグループらしくて、背の高い外人が次々とやってきて賑わっていた。
ビーチパーリーは、パーリーというからには大勢でやった方が楽しいんだろうな。
広いスペースに一家族だけだとちょっと寂しいかもしれない。
といっても沖縄に知人はいないし仕方ないよね。しがない旅行者だもん。
■左上 米軍関係者か? 隣は外人ばかりのグループ ■右上 本部牛を焼いてみた
■左下 ビーチバレー大会の一団 ■右下 大人数でのビーチパーリーはとても楽しそう
私たちのスペースとビーチとの間に小さなレジャーシートが敷かれていて大きな浮き輪が置かれていた。
そのシートの主らしい若いカップルが時々海から戻ってきて座っている。
「さっきそのカップルに、地元の人ですか? って聞かれちゃったよ」とパパ。
へ?
どう見ても、ナイチャー顔なのに。
「旅行者ですって答えて、そちらは?って 聞いたら那覇の方から来たんだって教えてくれた」
確かにカップルは、どう見てもウチナー顔だった。
那覇からだったら、名護は詳しくないかもしれない。
でもどちらが旅行者でどちらが地元かは、見た目で考えたら逆っぽい。
地元に人に思われたのはここでバーベキューしていたからだろう。
「沖縄によく来るんですか?」とカップルの彼氏。
「去年と今年と夏に来て、来年もまた来られたらいいなと思ってます」
「花火大会とかは見ましたか? こないだ海洋博公園で行われたでしょう。この週末は宜野湾市であるんじゃなかったかな」
「海洋博公園のお祭りは、旅行日程から外れていたので諦めたんですよ」と私。
「宜野湾市の花火大会も盛大ですよ。なんせあそこは花火大会のせいで住民税が高いとまで言われているんだから」
へー、知らなんだ。
彼は自分も仕事で東京に行ったことがありますよと言っていた。
5時を回っても辺りはまだ明るい。
それでもビーチは5時で終了だった。
クローズの放送が入る。
遊泳エリアで遊んでいた人々は大人しくぞろぞろと岸に上がり始めた。
でもこれは見せかけだけ。
私たちは知っている。
沖縄の人たちは夕方から夜に泳ぐのだ。
昼間はクラゲ除けネットに近寄らないで下さい、クラゲ除けネットの外では絶対に泳がないで下さいと五月蠅い放送も、夕方のクローズと共に消える。
するともう好き放題。
地元の人たちはクローズ放送のほとぼりが覚めた頃、ネットの外で泳いだりもぐったり、果ては散歩途中の飼い犬と一緒に海に入ったりするのだ。
那覇から来たというカップル。とっても仲が良さそう。