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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

15.本部海洋祭り前夜祭






 心配になった頃、左手にやけに立派な体育館らしき建物が見えた。
 そして駐車場があり、係員が立っている。
 既に駐車場には1/3ほど車が入っていて、ほとんどが地元車。「わ」ナンバー率がとても低い。
 駐車場の道向かいに「本部町多目的イベント広場」と書かれた看板が立っていて、その下に括弧書きで「闘牛場」とある。
 どこから出てきたのだろうと思われるほどの人がぞろぞろと道を渡って闘牛場の方に吸い込まれていった。
 何となく耳に鉛筆をはさんだ競馬場やオートレース場で見る人種が多いのではないかとびくびくしていたが、浴衣を着た小さな子ども連れの家族やカップルも多く、地元の夏祭りという雰囲気から外れていない。
 闘牛場の方にも少し駐車スペースがあり、その一角に一頭の黒牛がいた。
 人と闘牛 ふれあいコーナー 観光客・写真撮影できます・希望者は牛に乗せます、とある。
 「レナ、牛に乗ってみる?」
 「やだっ」
 黒牛はとても大きく角も立派だ。レナは後込みして進もうとしない。カナももちろん逃げ腰。
 なんだ、せっかく牛に乗せてもらえるかもしれないのに。闘牛用の牛に乗る機会なんてそうそう無いよ。
 しかし怖がるのはうちの子どもたちだけではなく、余所の子どもも目の前で親に勧められて逃げていってしまった。
 やっぱり怖いかな。


写真撮影できます。希望者は牛に乗せます。どう、乗ってみる?



 人の波に続いて進んでいくと、闘牛用の牛を運んできたトラックや、出番を待つ牛の控え室のような建物が見えてきた。
 過去の名勝負をまとめたビデオなんかを売る出店もある。
 密かに沖縄の闘牛は人気なのかもしれない。
 闘牛というとスペインの人対牛のあれが有名だが、沖縄の闘牛は人と闘うわけではない。対戦するのは牛と牛。もちろん傷つけるまで勝負しない。だから牛の相撲みたいなものだ。
 日本各地にいろいろな闘牛が伝わるが、沖縄のそれは牛オーラセーと呼ばれる。
 2千円から3千円の入場料を取るところから、今回の本部海洋祭りのように入場無料のところまである。




■左 運んできた闘牛用の牛を降ろすところ
■右 お客さんがぞろぞろと闘牛場へ。正面に見える小屋のようなものが過去の名試合ビデオを販売している店。




6-16闘牛の前座へ続く


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