12.ファーマーズ・マーケット
「沖縄でもウラたま、明日から発売かな」とカナ。
「日本じゃないから売ってないんじゃないの?」とレナ。
違う違うレナ。沖縄は日本だよ。飛行機に乗ってきたけど、外国じゃないんだって。
念のためパパは名護で唯一の大手玩具売場のあるジャスコに、本当に明日、ウラたまが発売になるか確認しに行って来た。
ジャスコの駐車場でパパの帰りを待っていると、やがて強い日差しの中をパパが戻ってきた。
「どうだった?」
子どもたちがわくわくと聞く。
「実はね」とパパ。
「担当者がいないから判らないらしい」
「えー」
「とにかく担当者が戻ったらその人がパパの携帯に電話してくれることになっているから・・・」
ちなみに夕方、その担当者の人がちゃんと電話をくれた。
そしてウラたまは確かに明日発売予定だったけど、台風でたまごっちを積んだ船がまだ沖縄まで着いていないので、明日発売できるかどうか判らないと教えてくれた。
さ、さすが沖縄。
私たちが沖縄に到着する少し前に去った台風3号4号の影響はこんなところにもあったってことだ。
玩具を積んだ船はどこから来るのかな。九州かな、と私たちは話していたが、後日ジャスコの担当者に伺うと、大阪から来るのだと教えてくれた。
真っ直ぐ東江のマンションに戻らず、もう一ヶ所立ち寄り。
前から気になっていた名護の農産物直売所。
国道沿いにあって「JAおきなわファーマーズ・マーケット はい菜!やんばる市」と幟が立っている。
それほど大きな産直所ではなく、大きなビニールハウスのような場所で販売している。
道の駅的な施設をあちこち廻ってきた私たちにはそれほど珍しい野菜は無かったが、それでもスーパーに置いてある全国何処でも売っているようなものではなく、地元特産の葉物や果物がいろいろ並んでいた。
何故かここで沖縄産じゃなくて本州産のトマトを買う私たち。邪道だ。