海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

10.今帰仁村農村環境改善サブセンター

　サブセンターに戻り子どもたちにシャワーを浴びさせ、着替えさせた。
　「アイスクリーム食べる?」とパパ。
　「食べる食べる」
　「ママは?」
　いや、私はいらない。二人でどうぞ。
　サブセンターのアイスクリームショップはブルーシールズの看板が下がっている。
　カナはカップの方が好きだが、コーンしか無かったので二人ともコーンを選んだ。
　子どもたちがアイスを食べている間、売店をちらちらのぞいてみるとクパの葉大きな団扇を売っている。
　クパの葉と言えば、古宇利島の沖縄版アダムとイブ伝説で、少年と少女が恥ずかしがって身を隠すのに使ったと言われる葉だ。
　なるほど、何枚か繋げば洋服にできそうなほど大きい。
　それからプラスチックのパッケージに入った生ウニ1,500円も発見。
　「パパ、そこで生ウニ、売ってるよ」
　「えっ、どれどれ」
　ウニはそりゃ、さっき海で採り立てをおじさんに食べさせてもらったものと比較したら落ちるだろうけど、新鮮なウニがたっぷり詰まって1,500円。東京に帰って築地とかで買っても、もっと鮮度が落ちるものが数千円するよ。
　「そうだよなー、俺もそう思う」
　買いに行ったはずのパパがなかなか戻ってこないと思って見に行ったら、売店の横の倉庫で大きな冷凍庫を開けていた。
　「ウニを冷やすのに氷がほしいって言ったら、自分でそこから持っていってって言われちゃったんだ」