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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

27.秘密がいっぱい






 説明を聞きながら見て回るだけでなく、探したり捕まえたりとあっと言う間の2時間だった。
 カナに今回のツアーで心に残ったものを聞いてみると、綺麗だったのはホタル、吃驚したのはヤドカリが大きかったこと。
 レナに聞いてみると、綺麗だったのはやっぱりホタル、吃驚したのは緑のタニシが可愛い顔をしていたことだった。
 帰りの車の中でRyuさんが明日はどこに行かれるんですか? と聞いてきた。
 パパが古宇利島に行くつもりですと答えた。
 「以前はモンパの木で古宇利島に行くツアーもやっていたんですよ。でも今は橋が架かって誰でも簡単に行かれるようになっちゃったから」
 私たちは去年も古宇利島には行ったけど、黙って島を一周しただけで遊んだり泳いだりはしなかった。
 「今年こそあの綺麗なビーチで泳いでみたいんですよね」
 「ああ・・・北側のビーチですね。古宇利島の南にもいいビーチがあるんだけど今は進入禁止ですからね。橋が架かって観光客も増えて集落や畑を荒らす人たちがいたみたいで、一周する道路以外は島外の人は立ち入らないよう看板をたてたんでしたね。
 昔は島の中はナンバープレートの無いような車ばかりでしたよ」
 古宇利島の話が出たところで思い切って聞いてみた。
 「実はター滝に自力で行きたいんです。
 去年も駐車場までは行っていて、今年は滝まで歩いていきたいと思っているんですが、あそこは小学一年生でも行かれますか?」
 モンパの木ではター滝に行くツアーも行っている。
 「行くだけなら5歳ぐらいから行けますよ」
 Ryuさんはちょっと考えて、それから付け足した。
 「でも、ター滝にも秘密がいっぱいあるから・・・」

 秘密がいっぱい。
 なんて魅惑的な言葉だろう。
 でもその秘密はきっと、案内無しでただ行くだけでは見つけられないものばかりなんだ。
 子供時代、夏休みには秘密がいっぱい詰まっていた。
 今、カナとレナにとってもそれは同じなんだろうね。
 Ryuさん、楽しいツアーをどうもありがとうございました。
 次はぜひ、モンパの木の昼間のツアーに参加してみたいな。
 ター滝以外にも洞窟探検や山登りなんかもある。
 最後に記念写真を撮らせて下さいとお願いしてシャッターを切ったら、
 「あれ? ぼくだけで良かったんですか?」とRyuさん。
 そう言えば家族みんなで一緒に写れば良かった。うっかりしていたな。
 デジカメのモニターには、ちょっとはにかんだようなRyuさんの笑顔が写っていた。


Ryuさん、今日はどうもありがとう



 「どうして夜になると出てくる動物がいるの?」とマンションに戻る途中の車の中でレナが聞く。
 「いるんだよ、幽霊だって夜に出てくるじゃない」と、ちょっとピントのずれた言葉をカナが返す。
 「幽霊・・・怖い」
 「そのうち自分だって幽霊になるんだよ。だって死んだらみんな幽霊になるんだよ」
 どこまで判って言っているんだか、なかなか凄いことを言い出すカナ。
 死について考えるレナ。
 「ねぇ、みんな死んじゃうの? ママもすぐ死んじゃうの? レナも?」
 「・・・」
 すぐじゃないよ、すぐじゃないけど。
 生と死と、そして生きていることについて考える夜・・・



6-1お祭りの日程を調べるへ続く


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