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> 5-21やんばるの森のホタルたち
海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
21.やんばるの森のホタルたち
草むらに何か窪んだ跡がある。
「これは何の動物がつけた跡だと思う?」
カナもレナも判らなくて首を横に振る。
「レナちゃんよりずっと大きい動物だよ。これは、イノシシの跡」
ヤンバルマイマイ モンパの木のRyuさん撮影
かなり大きなカタツムリでやんばるの森にいる。
実はホタルの幼虫はカタツムリを食べるって知ってた?
ということは、カタツムリがいないとホタルもいないってこと
だんだんホタルが増えてきた。
それとともに辺りは益々暗くなってきた。
Ryuさんがホタルを呼ぶ。
点滅するライトに誘われて、あちらから、こちらからふわふわとホタルが集まってくる。
「ここは町とやんばるの森の境目です。
ここの水が枯れると、もうホタルたちは生きられません」
この水は枯れるのだろうか。枯れるとしたらいつだろう。10年先か、5年先か、それとも・・・。そんなことは思いたくない。
「沖縄のホタルは下から上に舞い上がるのではなく、上から下に舞い降りてきます」
その言葉通り、闇夜のように暗い葉を広げた木の下を、儚い光がいくつもいくつもゆっくりと降りてくる。
何匹いるだろう。
小さな灯りを数える。
幻想的で、それはまるで夢の中のような光景だった。
レナがまた、ホタルを持たせてもらった。
「きれい・・・」
でも、うっかり手を広げた隙に、青白い灯りはぽうっと手の平から離れて浮かび上がっていく。
「ホタルさん、行っちゃう・・・」
見上げると、もうホタルの姿は無かった。
そして他にもホタルの幼虫や巨大ポトス、蝉の抜け殻を見せてもらったりして、いつの間にか私たちはまた、車を停めてあった元の場所に戻っていた。
5-22オオコウモリの木
へ続く
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