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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

6.ナゴパラダイスの押し花体験






 レストランの隣に売店がある。
 このレストランと売店は出口に直結していて、入園料を払わなくても利用できるらしい。
 さあ今日のメインイベントは押し花体験だ。
 しかし体験コーナーは無人。ドライフラワーや工具の入ったプラスチックケースが積んであるばかり。
 すいませんと隣の小部屋に呼びかけると、ようやく係りのお姉さんが出てきて、そこの売店のレジで先に受付を済ませて下さいと教えてくれた。

 ナゴパラダイスでできる押し花体験には、透明プラスチックで作るキーホルダー、セラミック額にレイアウトするプレート、記念写真と一緒に額に飾るパネルと三種類ある。
 パパは最も簡易なキーホルダーを頼むつもりだった。
 キーホルダーには小型の四角いタイプと少し大型の丸いタイプと二種類ある。
 四角いのが税抜き500円、丸いのが税抜き700円。
 四角い方はあまりに小さくて、レイアウトも何もあったもんじゃないと思って、丸い方を頼むことにした。


こうしたいろいろなドライフラワーなどはキーホルダーの押し花体験には使わせてもらえない



 ところが、実際の作業に入る前に、押し花はこちらで決められたものしか使えませんけどいいですか?と言われた。
 今更いいですかと言われても子どもたちもすっかりその気なので駄目ですとも言えない。
 係りのお姉さんは、四種類の小さな押し花がセットになった小袋と、ピンセット、ハサミ、そしてキーホルダーにするプラスチックのパーツを出してテーブルに並べた。
 「ピンセットでキーホルダーの上に好きなように押し花を並べます。大きすぎたらハサミで切ったり重ねたりしてもOKです」と説明してくれた。
 カナはちよっと期待はずれという顔で、お花はこれだけなの?と私を見上げた。






これではあまりに創意が無いというか、大量生産的というか・・・もうちょっとなんとかなりませんかね? ナゴパラダイスさん



 体験のちらしに載っている参考製品や、売店で売られている同じパーツを使って作られた商品は、いろいろな花を組み合わせて綺麗に作ってあった。
 実際の体験で使わせてもらえる押し花の種類と量を考えると、正直これはあんまりなんじゃないかという感じだ。
 押し花は色も形もてんでばらばらのものが、ちんまりと四種類入っていて、とにかくレイアウトも何も考えられたものじゃない。適当に並べてそれで終わりだ。
 団体ツアーでやってきて、10分とか、15分とかの限られた短い時間で一斉に体験を済ませるにはいいんだろうけど。
 カナもレナも不満そうだったが、とにかく並べるだけ並べて、お姉さんに蓋のプラスチックをはめ込んでもらった。
 不満は残ったが、それでも二人は出来上がったキーホルダーは気に入ったようだった。
 売店を出るときにちっちゃなトカゲが道を横切った。
 緑と茶色でしっぽがしましま。








5-7名護曲レストランへ続く


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