海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
しかし、名護から海沿いの道を南下して、ナゴパラダイスの駐車場に車を入れると、入り口はイメージしていたより古そうな様相を帯びていた。
駐車場もがらがら・・・と言っても、世間では今日からやっと夏休み。内地の旅行者はまだ飛行機に乗って那覇空港を目指しているところだろう。明日から沖縄の観光地も本格始動・・・のはずだ。
入り口は王冠を象ったゲートになっている。
レンタカー会社の地図を見せると入園料1割引。
入園料を支払うと、ひとりひとつずつデンファレ(蘭)の生花コサージュを渡してくれる。
受付の正面にはオウムの檻が三つ。色鮮やかなオウムたちが首を傾げている。
得意な言葉はそれぞれハローとかバイバイだと書かれているが、シャイなのか観光客の相手をするのは飽きたのか、こちらから話しかけてもうんともすんとも言ってくれなかった。
順路通りに行くとまずはリスザルの檻。
「かわい~い、かわい~い」
「こっちおいで~」
リスザルの檻の中に入れるような施設の場合は、飛びかかられたり鞄やポケットの中を探られたりと大変だが、ここは檻の外から見るだけなので気楽だ。
餌箱にはひまわりの種が入っている。
横に錆びた餌の自販機も置いてあって、パパは子どもたちのために100円玉を入れたが吸い込まれたきり動かなくなってしまった。この機械、壊れている。
仕方ないので餌箱の中の種を取ってリスザルを呼んでみるが、怖がっているのかなかなか近寄ってこない。
パパは「リスザルはまた帰りがけに見よう。先へ行ってみようか」と子どもたちを即したが、園内を一周するルートだと、もうリスザルの処には戻ってこないのだった。