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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

18.ハブとマングースとえびすくい






 道沿いの看板で気になるものと言えば、「伊豆味パイン園のハブ対マングースのショー」と、「えびすくい」。
 伊豆味パイン園はいいんだけど、ハブ対マングースって・・・。
 言うまでもなくハブは沖縄に住む猛毒の毒蛇。マングースは元々ハブを退治するためインドから連れてこられたイタチに似た動物。
 マングースはハブ駆除を目的に沖縄全土に放たれたが、当然ながら自分と同等の力を持つ手強いハブをわざわざ襲ったりはせず、自分より弱いヤンバルクイナやらアマミノクロウサギ(これは奄美大島での話だが)やら人間が飼う家畜やらを襲って今やすっかり駆除対象となってしまった。
 連れてきたのは人間のエゴなのに、哀れと言えば哀れな結末だ。
 そうは言っても現在進行形で被害は深刻で、政府は2000年から奄美大島で、2002年からは沖縄本島の北部でも本格的にマングースの駆除を始めた。
 駆除しても駆除しても追い付かないほど既に増えすぎているようであるが。

 で、その一方、ハブ対マングースショーというのはもう無くなったと思っていた。
 去年、琉球村に行ったとき、今まで目玉だったこのショーが動物愛護の観点から中止になったことを知ったからだ。
 琉球村ではその代わりに、過去のショーを撮影した映像を3Dで見せてくれるアトラクションがある。
 私たちは別にハブ対マングースショーに興味もなかったし、別料金設定なので見なかった。
 しかし本部半島の伊豆味まで来れば、今でも生でハブ対マングースが見られるのかもしれない。いつまで続けられるか判らないけど。

 「えびすくい」の方は沖縄クルマエビ食堂という店の看板だ。
 金魚すくいならぬエビスクイ?
 すくったエビは生で食べたり焼いたりして食べさせてもらえるそうだ。
 パパはこの店、ガイドブックに載っていたよと教えてくれたけど、ちょっと気になるような、ならないような・・・。


「えびすくい」の気になる看板・・・
ところで沖縄では道端で手書きの看板をよく見かけるけど、決まって字が汚いのは何故??
本土なら汚いなら汚いなりに絵手紙風とか凝りそうだけど、沖縄は単に字が下手な人が看板を書くだけなの?



 流石にもうオリオンビール工場に寄る元気は無かった。
 工場見学は後日にすることにして、名護では公設市場に寄った。
 名護公設市場は市街地の中心部、名護十字路の近くにある。
 去年も行って一通り見て回っている。
 那覇にある牧志公設市場を一回り小さくしたような感じだ。
 もちろん観光客の姿はほとんどなく、それどころか真昼に行くと客そのものの姿もほとんどない。
 どことなくディープな空間で、けだるい雰囲気が漂っている。
 今日は私たちを車に残してパパ一人で必要なものだけ買ってきた。
 必要なものだけ・・・というか、豚バラ肉の固まり。
 パパが沖縄で絶対やりたいことのひとつが、本格ラフテー作りだったからだ。

 ところがパパが下げて戻ってきた袋の中には新聞広告にくるまれた固まりが二つ。
 「バラ肉を買ったら、これもあげるって何かおまけにくれたんだよ」
 ・・・恐るべし公設市場。
 牧志でも固まりベーコンを買えば端数をおまけしてくれるし、島らっきょうを買えばクーブーイリチーと黒糖菓子をつけてくれる。
 「おまけはなんだろう、何だか内臓っぽいけど・・・」
 早速部屋に戻って広げてみると、大きな豚のレバーがべろんと入っていた。
 もちろん生だ。
 りょ、旅行者にレバーまるごとおまけしてどうするよ。




袋の中にはラフテー用豚バラと一緒に、なにやら内蔵っぽい物体が・・・




3-19ネイチャーツアーの申し込みへ続く


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