4.沖縄の温泉を検討する
さて本日の予定は、14時50分那覇発のANA128便にて、東京へ帰る。
以上、終わり。
なので、他は何も決まっていない。
本当はもっと遅い便が良かったのだが、行きの便をマイルで押さえられたその日には、もう復路の夕方便は全部他で押さえられていて取れなかったのだ。
遅くとも離陸時間の1時間前には空港に行くとして、レンタカー返却は余裕を持って1時前には行いたい。レンタカーオフィスから那覇空港までマイクロバスで送迎してくれるのだが、空港周辺は結構渋滞するのだ。
そう考えると今日、自由になるのは午前中だけ。
半端な余り時間だ。
ガイドブックを捲りながら、パパが「温泉でも寄っていくか」と言い出した。
うん、温泉いいねー。
去年は初日に
ルネッサンスリゾートオキナワの山田スパに寄っていったんだ。でも今年は今のところどこにも行かれずじまい。
「この湯処さしきのっていうのはどうだろう。高速からも遠くないし、料金も手頃だ」
えっ、なになに? さしきの? 場所はどこだって 南城市? そんな温泉あったっけ。
というかそこ、温泉じゃないよ。
「人工温泉みたいだよ。沖縄で温泉っていうと、結構高額なところが多いんだ。やっぱり数が少ないからなんじゃないかな」
「なんだ温泉じゃないのか」パパもがっくり。
「料金の安い温泉なら沖縄市の中乃湯だな。大人300円、子ども150円。でも行かれると思ってなかったから定休日とか営業時間とか調べ忘れた。それにたぶん渋い佇まいだと思うよ」
「沖縄最後の温泉はそういうところじゃない方がいいんだよなぁ」
まあ気持ちは判る。なんかこう、リゾートらしいところがいいんでしょ。
「リゾートらしい温泉で、しかもお湯も評判が良いところというと、やっぱりテルメヴィラちゅら~ゆだな。でもなまじプールがあるからやっかいか。プールで遊ぶような時間は取れないしね」
「それはどこ? 高速のICから近い? 北谷のアメリカンビレッジ?」パパは地図を見て首を横に振った。
「ここは道路が混みそうだからやめよう。飛行機の時間があるから渋滞にははまりたくない」
というわけで温泉で時間をつぶす計画はあえなく却下となった。