6.オオゴマダラにたかられる
次の温室は蝶ゾーン。
日本最大の蝶、オオゴマダラが飼われている。
入って直ぐの左にある低木に、ほとんど白に近い生成り色に、黒い筋と文様のある大きな蝶が沢山たかっている。
それほど派手な蝶ではない。
でも蛾かと見紛うほどに大きいので最初はちょっと怖い。
しばらく立っていると、やがて蝶の方から寄ってきた。
オオゴマダラは赤い色が好きで、赤いところに寄ってくると知ったのは、フルーツランドを出てからだった。
このときは、最初は子供たちの帽子の縁に寄ってきた。ピンク色だったから。
次に私の服に寄ってきた。水色とベージュ系のワンピースを着ていたが、柄が花柄だったのがお気に召したらしい。
そのうちに何故か私の手足に群がりだした。
ひぇ~。
なんで?
肩とか腕とか。
他の観光客にも吃驚されるぐらい次々と私にばかり寄ってくる。
レナが羨ましそうに見ていたので、一匹腕から外して手渡してやった。
手の平に蝶を乗せて、レナ、とても嬉しそう。