入浴料金は200円。
コインが入る穴の開いた料金箱が壁に据え付けてあるだけなので、小銭が無くてもお釣りは出ない。
女湯は地元の方が三人入っていらした。
記憶にあったより浴室も浴槽も広く、壁などは新しい。
でも天井を見上げればやっぱり仮設作りで、たぶんいろいろと10年の間に新しく作り替えた部分はあっても、一般客相手の商売じゃなくて、そのまま地元の人が使いやすければいいだろうという手作り風の温かみが感じられた。
湯船の温度は熱いほどじゃないけど高め。ボイラーで沸かすならもう少し温度下げてもいいかなと勝手なことを思う。
無色透明。少し湯中に細かい湯の花あり。
とにかく石油のにおいが強い。松之山の印象があるから自分にとって新潟の温泉は石油のにおいのイメージだけど・・あれ?でもここ新潟だっけ?(違います)
肌触りはなめらか。いつまでも触っていたい。
湯口のお湯は触れないほどではないがぎりぎりぐらいに熱い。
入っていてずっしりする中に軽さのあるお湯。
上がった後は少し肌がかさかさする。
先客の方々は、お湯が溜まりきっていなくてごめんねと言う。
いつもなら縁からざばざばと掛け流されているそうだ。まだお湯を入れ始めて浴槽一杯まで来ていないということだ。ということは、今日も午後2時だけど、やっぱり日によってはまだ入れないよって言われることがありそうだ。
でもねぇ、湯量も以前より減っちゃってねと別の人が言う。
東日本大震災の直後に長野県栄村は局所的ではあっても大きな地震に見舞われた。
大きな地震があるとそれをきっかけに源泉に変化が出ると嘆く温泉地は少なくない。
いまあるこのお湯を大切に使いたい。
入らせていただいたことに感謝して。