浴室はいたって普通だった。古いセンター系温泉といったイメージ。
露天風呂は無い。内湯だけ。
浴槽の形は曲線で出来ていたが、床も浴槽もタイル張り、浴槽の縁は黒御影石で、窓は広く取られているが外から見えないようにほとんどがフロスト加工してある。男湯はわからないが、少なくとも女湯は線路や駅を眺めながらの入浴という雰囲気ではない。
黄色っぽいが透明なお湯で、粉のような湯の花が少しある。
肌触りはきゅっきゅっと強くきしつく。
においは特徴的。薬? インク? 糊? どこかで嗅いだことのあるにおいに思えるが食べ物系ではない。
熱くはない。むしろ気持ちぬるめだけどよく温まる。すぐにのぼせてきて入りっぱなしでいられない。
帰る前に津南駅のホームものぞいてみた。
単線の田舎の駅で、駅舎の周辺は幹線道路沿いで住宅やアパートも立ち並ぶが、線路の先は緑の中に消えていく。
なお、リバーサイド津南の温泉に入浴するときポイントカード(何回も入浴してスタンプを集めると一回無料になるタイプ)をお作りしますか?と聞かれるが、再訪の予定が無くてもカードをいただくと、裏に駅の温泉入湯券とプリントされているので入浴の記念になるかもしれない。
「で、次はどこに行くの?」
「百合居温泉」とのび太さん。
やったー。百合居温泉行きたかったんだ。