少し前に塩沢から津南方面に抜ける国道353号で土砂くずれがあり、日中は片側交互通行、夜間通行止めということで、大沢山経由で十日町市に出て、最初の訪問先、桜湯温泉ゆあ~ず到着。
車窓の景色は雪解け水を張って田植えを終えたばかりの山間の水田と青空。
天気は太平洋側の下り坂と言うけれど、日本海側はここ二日、なんとか晴れそう。
最初の温泉に到着したのは午前11時半。
車を降りた私は唖然とした。
ここって・・・病院? 老人ホーム? それとも・・。
年配者向け福祉施設がそのサービスの一環として日帰り温泉を営業していることがあることや、療養やリハビリに温泉を使う病院があることは知っていたが、ここみたいに完全に病院みたいなところに来たのは初めてだったから。
正面の三階建ての大きな病棟を見て、さすがにここで使う温泉を一般観光客が使えるんだろうかと不安になった。
しかし横を見れば病院と一続きになっているかのように同じような殺風景なコンクリの建物ながら、小さな入り口に赤いひらがなで「ゆあ~ず」という力の抜ける文字が。
近づいてみるとゆあ~ずの文字の上には小さく「厚生労働大臣認定 温泉利用型健康増進施設」と書かれている。
さらに入り口左の黄色い説明板にはトレーニングジムや館内温水プールの文字も。
ここは病院の敷地に建てられた健康増進施設で、患者以外も利用できるスポーツジム兼日帰り温泉という理解でいいのか。
中に入ると本当にスポーツジムっぽい雰囲気だった。
受付で7人で温泉に入りたい旨伝えると、レジに小銭が無かったのか、お姉さんは千円札を持って奥に引っ込んだきりなかなか出てこない。
待っている間あたりを見回すと、正面のドアの奥がトレーニングルームになっているようで、誰かが筋力マシンを動かしているのが見えた。
何だか一般の日帰り温泉と雰囲気が違って面白いなぁ。