鳴子温泉巡り旅

11.馬刺とケーキ

　帰りがけにパパは肉屋を見つけて馬刺を買ってきた。確か前回も鬼首の肉屋で馬刺を買ったような。この辺りでは馬を食べるのかな。
　車を停めたとき、くららさんが気を利かせて「よしかさんだけでもここから歩いて早稲田桟敷湯に行ってきたら?」と言ってくれた。
　滝の湯には二度入ったことがあるが、早稲田桟敷湯は何故か縁がない。
　「いや、でもみんなを待たせると悪いから」
　今回は諦めた。それに早稲田桟敷湯なら鳴子に来さえすればいつでも入れるし。

　そしてそのまま鳴子大橋を渡って吹上高原に戻ろうとしたが、「しまった、今日はカナの誕生日だった」とふいに思い出す私たち。
　娘の誕生日を忘れているとは呆れた親だとくららさんたちは思ったことだろう。

　鳴子大橋の側のセブンイレブンを見てみたが、予約無しで買えるケーキのようなものは売っていない。
　仕方がないので昨日も寄った東多賀の湯の隣のウジエスーパーに行ってみることにした。町の規模からすると結構大きいスーパーだが、湯治とケーキってどうも相容れないので、置いてあるのを見つけたときはホッとした。