◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記
大和西大寺駅に到着したのは3時10分ごろ。
大和西大寺駅ってどこかで聞いたことがあるようだと思ったら、あれだ、初日にレナが花粉症で目も開けられなくなったとき、花粉カットグラスを買おうと検索して出てきた場所だ。
ということはそれなりに栄えている場所なんだろう・・・と思ったが、「平城宮跡→」と書かれている南出口から駅舎を出ると、何やら裏通りのような少々寂れた雰囲気。
とりあえず財布の中身が寂しくなってきたので、目についた南都銀行のATMでお金を下ろす。
そして地図を見ながら本当にこっちでいいのかなぁと線路に沿って歩き出した。何だか南口周辺は賑わう店舗なども見当たらず空き地や団地みたいな建物ばかりが目につく。
奈良に都が置かれたのは710年からの70年ほどだが、今から4年前の2010年に平城遷都1300年記念事業と銘打って大々的なイベントが行われた。
会場は奈良県内の神社仏閣などに分散していたが、中心となったのは今向かっている近鉄奈良線で言えば大和西大寺駅と新大宮駅の間にある平城宮跡だ。
120ヘクタールの土地にありし日の平城京を再現。
1300年記念イベントが終了した後も観光名所として第一次大極殿をはじめとする再建された建造物を公開している。
敷地内には他に、平城宮跡資料館や朱雀門、歴史館などが点在している。
大和西大寺駅から近いのは平城宮跡資料館だった。
だからとにかくそこを目指して歩いていた。
といっても駅から離れれば離れるほど川沿いの道は田舎めいていて、全然この先に大きな観光名所があるようには思えない。
歩いている人も少なく、もちろんどの人たちも観光客には見えない。地元の人のようだ。
10分弱歩くと左手に踏切が見え、正面に何やら不自然にただっ広いスペースがあるのが分かった。
位置的に考えて、あれは平城宮跡の一部じゃなかろうか。
道はそこで途絶えて右へ曲がるか左の踏切を渡るかしかできなかったのでね踏切を渡った。
するとようやく右方向に平城宮跡があるという表示板が目について、全然観光客の姿が無いけど道は間違っていなかったらしいとホッとすることができた。