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◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記

4.金峯山寺






 金峯山寺が気になったのは、ガイドブックのカラーページに「国宝仁王門平成大修理勧進・世界遺産登録10周年慶讃 蔵王堂秘仏ご本尊特別ご開帳」とあって、つまり期間限定でご本尊の秘仏を拝観できるとあったのだが、その秘仏の写真がとてつもなくインパクトがあったため。
 燃え上がる炎のように睨み付ける怖ろしい表情。何より真っ青に塗られた肌の色が尋常じゃない。
 これが民草を救う仏様のお姿?
 子供の頃におばあちゃんに聞かされた閻魔大王のように怖い。
 2年前から10年間の予定で春に期間限定で開帳しているとのことで、次に吉野に行く機会があったとしても季節が合うとは限らないし、これは行くならぜひとも寄らなくてはとその時思った。





 石段を昇り終えると仁王門。
 仁王門の中も工事の櫓や安全管理の衝立があり、左右の仁王像も全体がよく見えない。
 しかし門を抜ければもう工事を思わせるパーツは無い。
 金峯山寺の中心である蔵王堂の裏手に出て、横をぐるりと回れば正面だ。





 金峯山寺の蔵王堂は真正面から見上げるとその大きさはとてつもない。
 入母屋造檜皮葺きの一重裳階付き。
 巨大であるのもそれもそのはず、あの近世まで世界最大の木造建築と謳われた東大寺大仏殿に次ぐサイズだというのだから驚き。
 奈良って京都より地味とか言うけれど、東大寺もあるし金峯山寺もあるし実は凄い場所なんだって。

 東大寺の大仏殿だって今の江戸時代再建のあれが当初の2/3のサイズって聞くだけでとんでもないレベルだと思うが、この金峯山寺がより凄いと思うのは、ここは平地じゃなく山の中、車もクレーンも無かった時代にこの伽藍を支える巨大な柱などの建材物を全部引き上げ作り上げたことが想像できること。
 いったいどれほどの労力が費やされたのだろう。どれほどの信仰心が試されたのだろう。






4-5金峯山寺の金剛蔵王大権現特別ご開帳拝観へ続く


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