子連れ旅行温泉日記
滑川温泉湯治日記4-9
9.温泉卵大作戦失敗の巻
今夜のお風呂は家族四人で混浴の大浴場へ行ってみよう。
実はここだけはまだ入ったことがなかった。
髪を洗ったり、くつろいだりしたいときは、女湯の内湯へばかり行っていたからだ。
福島屋にはお風呂が三つある。
川沿いの混浴露天風呂、内湯の混浴大浴場、内湯の女湯だ。この全部に入られる特権は女性だけのもの。
時間は6時過ぎ。
ちょうど二食付きで泊まっている旅館棟の人たちは夕食時のはずだ。自炊棟は今夜はほとんど空だから、先客はいないだろう。
しかしやはり誰しもそう考えるのか、女性が一人、先に入っていた。また途中でもう一人入りに来た。混浴露天風呂と違って女性専用時間が設けられていないから、気兼ねなく女性が入ろうと思うとこの時間しか無いのかもしれない。
女湯もいかにも湯治場らしい作りで雰囲気があるが、混浴はさらに明るく広々としていた。
差し水もしていないのにお湯が熱くない。湯の花も女湯が消しゴムかすみたいな形をしているのに対し、羽毛みたいにふわふわだ。湯口の析出物もずっと少ない。どぼどぼと出ている湯口に触れれば、あれ?ぬるい。ここから出ているお湯、硫黄の臭いも薄いし味も薄い。そのかわり薄い金気臭がする。
湯口のお湯がぬるいのに浴槽が適温なのは何故かと思ったら、浴槽の壁から熱いお湯が出ていた。たぶんこっちのお湯は女湯と同じだろう。
入り口に上の湯と下の湯という記述があったので、もしかしたら混浴は混合、女湯はどちらか単独なのだろうか。
フロントで女将さんに伺うと、こうだった。
上の湯は今は使っていない。
現在使っている源泉は三本。
下の湯は混浴大浴場のぬるい方の源泉。
もう一つの源泉は混浴大浴場の熱い方と、女湯。
混浴露天風呂は単独の別源泉とのこと。
やっぱりこれ全部入れる女性の方が得かもしれない。
女湯が一番濃厚な気がする。ちなみに加水されていなければ一番熱い。
滑川温泉 混浴の大浴場
二種類の源泉をミックスで使用
そうそう、外の小屋の源泉槽に入れてあった生卵がどうなったか書いていなかった。
姥湯から戻ってきて割ってみれば・・・期待した温泉卵にはほど遠く、見た目は生卵のままだった。
見た目は生でも、44度(推定)のお湯に半日つけておいた卵だ。傷んでいるに違いない。真夏の閉め切った部屋に生卵を放置しておいたと同じ。ちょっと食べたくない。
まあ、うちは卵二つだけど、三人組は一パックやっちゃったからなぁ。
とほほ、
滑川
で温泉卵計画は見事に大失敗。
5-1.さよなら滑川
へ続く
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