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滑川温泉湯治日記4-4


4.滑川大滝

 ちょうど峠になっていて、そこから反対側が見下ろせる。
 切り立つ山々がそびえていて、まるで広がる銀色の髪の毛のように滑川大滝が流れ落ちていた。
 これは凄い。
 パパがこれこそ名瀑だ。やはり滝は日本の滝に限ると言った。
 うーんそれはオーストラリアのミラミラ滝のことを言っているのかな?

 滑川大滝の右上にももっと長く細い滝も見える。
 確かにこれは一見の価値有り。30分山道を登ってもその甲斐があると思わせる。

 なのに子供たちはもう降りるよーと言って元来た道を戻りだした。
 おいおい・・・何のために登ってきたのやら。
 ちなみに、さらに道の先を下っていくとあと30分で今度は滝の下に出るらしい。まあ子供たちを連れてそこまで行こうとは思っていない。


滑川大滝 
日本の滝100選にも選ばれた滑川大滝
右上のさらに高いところから落ちているのは布引の滝

[この上下の画像をそれぞれクリックすると拡大画像を見ることができます] ちょうど雪解けの季節なので水量も多く迫力です
滑川大滝(布引の滝と白木蓮)


 下る途中で妙な一団とすれ違った。目立つ蛍光オレンジの帽子に、布を巻いた長い棒状の荷物、常人とは違う日焼けした不適な面構え。何だろう・・・。
 パパが、シシを打つんですか? と聞いたら、クマだ、と答えたそうだ。
 それも趣味で打つわけではないらしい。一応このあたりは鳥獣保護区だ。後で、山を下りてきた別の人に、「クマが出たらしい」と聞いた。ということは・・・
 くわばらくわばら。
 山なんてのんきに歩いている場合じゃないかもしれない。



4-5.外でお昼ご飯へ続く


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