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◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

1.嵐の夜明け






 「地下鉄止まった」
 「JRもだよ」
 「まだ電車の中に閉じ込められてる」
 「雨すげー」
 「やべー、帰れねー。どーすんだ」
 twitterを流れる阿鼻叫喚。
 この日、日本を襲った記録的爆弾低気圧は、最終的に日本列島を西は九州から北は北海道まで縦断し、帰宅ラッシュ時刻の首都圏もまた強烈な直撃を受けることとなった。

 さて、爆弾低気圧が東京に来襲したのは夕刻だが、私たちが訪れていた長崎県では最も風雨が強かったのは早朝だ。
 その後も丸一日影響は受けたのだが。

 時間を戻す。
 長崎県長崎市の長崎港を見下ろす景勝地稲佐山中腹に建つ稲佐山温泉ホテルアマンディの一室にて。
 朝の6時、ガラス越しでもはっきりと判る猛烈な嵐の音に私は目覚めた。







三日目 2012年4月3日(火)

 大きなホテルの建物が風できしみ、揺れている。
 凄まじい雨音と風の音。
 なんじゃこりゃと思うほどの激しい悪天候。
 昨夜の美麗な夜景が嘘のように、見下ろす街並みは不吉な色をしていた。
 まだ夜が明けやらぬようにぽつぽつと灯りがともっている。
 ガラス窓には時折ざあっとバケツをひっくり返したような水が叩きつけられる。
 山腹のホテルなので窓から見える空はとても広いが、昨夜夜景を見下ろした広い窓の外は今は、水面を行く巨大な灰色の何かの群れを水中から見上げてでもいるかのようだ。南から北へと泳ぎゆくそれはとても速い。

 今日が雨だとは覚悟していたけど、まさかこんなとんでもない嵐になろうとは。

 そのうちカナが起きて来て、さらにカナがレナを起こした。
 窓の外の嵐はますます激しくなる。
 泣き叫ぶ風の音に、時折何か金属に当たって跳ね返る甲高い雨音。
 今はこうしてぬくぬくと乾いた居心地の良い部屋の中からぬれそぼる玩具みたいな街並みを見下ろしているけれど、チェックアウトしてから先、どうなっちゃうんだろう。





 まず本日の予定をおさらいしてみる。

 長崎市内と長崎港を見下ろす夜景スポットにある稲佐山温泉ホテルアマンディをチェックアウト。
 8時20分または8時50分のシャトルバスで長崎駅へ。
 長崎駅から赤迫行きの路面電車に乗り松山町電停下車(路面電車は5~6分に1本 乗車10分程度)。
 平和公園と浦上天主堂を中心に、時間があれば長崎原爆資料館などを見学し、11時3分JR浦上駅発佐世保行きのシーサイドライナーに乗る・・・という計画だ。
 ハウステンボス駅到着は12時22分。
 しかしここでハウステンボスに入園しないのがポイントだ。
 事前によーく検討したのだが、今日の午後と明日一日、ハウステンボスに一日半いるとなると入場料に無駄が多いのだ。

 ハウステンボスのチケットには、大まかに言って入場チケットととくとくチケットという二種類がある。
 入場チケットはそのまま入場することにかかる費用。これのみを使って入った場合、景色を見ながら散策、無料施設を利用する、個別に有料施設の料金を払うのいずれかになる。
 とくとくチケットというのは、有料施設が使い放題になるチケット。但し、一部使えなかったり追加料金を払わなくてはならないものもある。
 だから、通常は、入場チケットのみを使うか、入場チケット+とくとくチケットのセットを購入することになる(入場チケットで入場して、園内でとくとくチケットを購入することも可能)。
 この他に、入場チケット+とくとくチケットの二日間バージョンや、夕方5時以降に使えるムーンライトとくとくチケットなどがある。

 しかし半日チケットや、1.5日チケットのようなものは無い。
 我が家がハウステンボス駅に到着するのがお昼過ぎだから、その足で入園しようとすると、二日間用のチケットということになるのだが、これがまた馬鹿にならない料金だったりする。

 さてどうするか・・・いろいろ悩んで調べたりしているうちに、面白い計画が浮かんだ。
 今日のハウステンボスは夕方5時以降のムーンライトチケットを使って入場し、夕食を食べたりイルミネーションを楽しんだりとくとくチケットのいらないショーやアトラクションを楽しんだりする。
 そして土地勘がついたところで翌日は一日、入場チケット+とくとくチケットで遊び倒す。
 で、その場合はお昼に到着しているにも関わらず午後5時まで入園できないという点がネックになるが・・・

 そこで長崎バイオパークに行ってみよう!!



3-2長崎バイオパーク計画へ続く


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