◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス
おじさんは流石に公式ガイドだけあって、ガイドブックに載っているような表面的な説明だけでなく、裏話うんちく系もいろいろと教えてくれる。
カピタン部屋のメインである大広間に展示してある当時の料理の内容とか。
ここで再現されている料理は和蘭冬至と呼ばれたクリスマス料理。
続く15畳の部屋の中央に置かれた幕府献上用のオルゴール付き時計のエピソードとか。
復元されたカピタン(オランダ商館長)部屋の様子。一応出島のメイン展示になる。
おじさんは説明しながらぼそりとつぶやく。
「外人さんに説明するのは苦手なんだよな」
な、なるほど・・・。
「ほら、ダイヤモンドプリンセスのおかげでさ、外人観光客がいっぱいなんだけど、外人さんにはなんて説明していいか困っちゃってさ」
やっと判ってきた。
おじさんがちょっと手持無沙汰にしていた理由や、さらに今日の長崎に来て、やけに外人観光客の姿が目に付く理由が。
長崎港にダイヤモンドプリンセスという豪華客船が入港していたのだ。
それに乗ってきた外国人観光客が大挙して長崎に上陸、観光中で、この出島もいつになく英語が飛び交っているとこういうわけらしい。
ガイドのおじさんはひと通りカピタン部屋の説明を終えると、現在発掘中の復元予定地を過ぎて、その向こうに並ぶ明治時代の出島へ私たちをいざなった。
江戸時代のゾーンが時代劇に出てきそうな建造物だとすると、明治時代のゾーンは札幌時計台とかちょっとレトロな町並みにありそうな感じだ。
戦時中も宣教師の残ったと言う日本最古のプロテスタント神学校である旧出島神学校の建物がランドマーク。